内容説明
少女と少年と樹。歌の力が奇跡を起こす…。地球に似た星、ランタナ星を舞台に描く感動のSFファンタジー。
著者等紹介
風野潮[カゼノウシオ]
大阪生まれの大阪育ち。1997年、中学の吹奏楽部を舞台にした『ビート・キッズ』(講談社)で講談社児童文学新人賞を受賞。1998年、同作で野間児童文芸新人賞、椋鳩十児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るんるん
22
植物を愛していると同時に植物からも愛されている。森の声が届く生樹、水希、ジュリの3人はランタナ星を救えるのか。彼らの活躍にハラハラさせられました。身勝手な思惑を隠し続ける大人たちとの対立構図がわかりやすい。結末にきて、家族、恋、黒幕の存在などの謎の雲はさってゆき青い空が見えてくるのだが、このスッキリ感を読者はどのようにうけとめるか。。植物と会話できる二人の能力に焦点があてられていたのかもしれないが、樹木たちと人類とのかかわり、今後の生きる道も、もう少し味わいたかったな。2016/01/09
そのぼん
19
自然豊かな星のなかで繰り広げられるSFファンタジーものでした。植物の『声』を聞き取れる少女が主人公で、草木の爽やかな香りが漂ってきそうな作品でした。2015/02/22
しゅてふぁん
13
地球に似た星を舞台にしたSFファンタジー。水希とジュリと森の植物が歌う、森全体が共鳴するオーケストラのような歌声はどんなだろう。きっと、言葉では言い表せないような響きなんだろうな。この本のイメージは装丁の通り『緑と茶色』だ。地球が青いように、惑星ランタナ星Ⅲは美しい緑色をしてるんだろう。自分の愛するものを守りたいという思いに溢れた作品だった。2016/02/13
鯖
13
いわゆるYAっぽい作品。SFの上澄みだけすくって、登場人物の心理描写も浅い感じ。もうちょっと深く描いてもいいんじゃないかなあ。藤子不二雄の「みどりの守り神」をものすごく薄くしたというか。YAだから、あんまり恋愛描写に力も入れられないし、…、そうなのかなあ、それは違うんじゃないかなあと呻りつつ流し読み。2015/03/20
ひなた*ぼっこ
12
アクエルタルハが好きで続きを探してたんだけど、あれは打ち切りになってしまったのかな。キャラが可愛かったから残念。やっぱり児童ファンタジー面白い。潮さんは自然というか緑をテーマにした世界観を描くのが上手いと思う。2019/04/06