ポプラ社ノンフィクション<br> 高崎山のベンツ―最後の「ボスザル」

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ポプラ社ノンフィクション
高崎山のベンツ―最後の「ボスザル」

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  • サイズ B6判/ページ数 143p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591142615
  • NDC分類 K489
  • Cコード C8095

内容説明

野生のニホンザル千匹以上が暮らす、サルの王国・高崎山。この高崎山で、いくつもの記録をぬりかえ、伝説になった一匹のサルがいました。かれの名は「ベンツ」。二〇一三年十二月、ベンツが山に姿を消すまでの波乱の一生を追ったノンフィクション。

目次

1章 恋に生きたボスザル(お寺の境内にサルが来る;ボスザルの指定席 ほか)
2章 最下位からの出発(新たな試練の始まり;泣きっ面のベンツ ほか)
3章 闘いの日び(A群との全面対決;気のゆるんだライオン ほか)
4章 不死鳥のように(二つの群れでボスに;ハトムギ事件 ほか)
5章 王冠を下ろす(ボスザル健在;「王冠」を下ろす ほか)

著者等紹介

江口絵理[エグチエリ]
1973年、新潟県生まれ。出版社勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターに。動物や自然環境に関する本作りを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てんちゃん

31
高崎山のボス猿「ベンツ」の波乱の一生を追ったノンフィクション。幼くして母を亡くし早くから周囲に揉まれながら育ったためか高崎山史上最年少でボス猿に就任。しかし、道ならぬ恋をして失脚。別のグループに移るも最下位から出発して再度のボス猿就任。序列に敬意を払ったり兄弟分に厚い友情をみせたり、任侠映画さながらのサル社会の様子も読んでて非常に面白いです。人間社会の原点を垣間見るような感もあり、児童書ですが、大人も楽しめる一冊。2017/04/03

ローリー

6
図書館で借りました。大分県は高崎山のニホンザルの中で、2つの群れでボスを張った「ベンツ」の一生を描きだした本です。その存在はテレビなどで聞きかじっていましたが、本になってちゃんと読んで、改めて面白い存在だったんだなと知りました。ただ、研究のためとは言え、自然に対して手を加えたがためにサルに起きている変化を思うと、これ以上手を出すことは控えた方がいいのではないかとも思いました。放置もできないでしょうから難しいのでしょうが、それがベンツのような個性的なボスザルが出てこない理由なんではないでしょうか。2015/02/23

fukuokakomachi

3
名前とその強烈な人生(猿生?)を知った時にはすでに亡くなっていた有名な高崎山のボスザル。本書を読んで改めて彼のすごさを知ったが、確かに彼の生き方には「アルファ・オス」という呼称はなじまない。 高崎山のサルにぼっちゃんが増え、人間にも慣れ、小ぶりになっていくのは彼らの社会が成熟してきた証なのかもしれないが、これほど強烈なキャラクターを持つサルが今後あらわれなくなるかと思うとさみしい。2015/07/19

こたちゅう

2
子供向けの本なので、すぐ読める。分かりやすい文章。また、この高崎山のベンツというニホンザル、話題になっていたそうだが私は知らなかった。高崎山が大分県にあるというのさえ知らなかった。サル学って面白いという印象があったが、なるほどこれは面白い。2023/12/11

🌿

2
面白かった!ニュースでちらっと聞いたことのあるなーくらいのベンツの一生がこんなに人情味をおびて、激動のものだったなんて!2021/03/13

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