出版社内容情報
灰色の紳士カクイ。呪われた美しい首飾り。われらの少年探偵団。藤谷治が描く江戸川乱歩生誕120年記念オマージュ第二弾登場!
内容説明
あのとき、“彼ら”に憧れた全ての大人たちに―懐かしくて新しい!立ちのぼる空気、怪しげな匂い、全ての質感をそのままに、藤谷治が「少年探偵団」を現代に甦らせる!
著者等紹介
藤谷治[フジタニオサム]
1963年生まれ。2003年『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
104
第二弾の長編も大変懐かしく楽しめました。設定が昭和だと思っていたら21世紀でしたので突っ込みドコロが満載でしたが大人らしく目をつむりたいと思います。二代目、三代目ではないので小林少年は何歳になっているのでしょうか?良く見るとかなり皺が刻まれていたりなんかして^o^2015/01/04
ちはや@灯れ松明の火
95
「たこやき」「めだまやき」あいことばにBDバッジ、みんなのあこがれ少年探偵団。呪われた宝石の首飾りをねらう、全身灰色のこうもり男。ひとりひとりの力はちいさくても、助けあえばこわくない。正体をあらわした怪人が高らかにわらう。さらわれた仲間、送りつけられたDVD、自分たちに何ができる?ネットで情報収集、けいたい電話で連絡、勇気をふるってアジト潜入。きっと、何だってできる。「哺乳類の守秘義務」、早口ことばがうまく言えなくてもあいことばがわかればいい。男子でも女子でも、子どもでもおとなでも、心は全員少年探偵団。 2015/03/09
aquamarine
81
江戸川乱歩生誕120年記念オマージュ第2弾。今回は藤谷治氏の長編になります。表紙絵や挿絵はもちろんですが、この藤谷さんの文が当時の少年探偵団の文体そのままでなんだかとても嬉しいです。それでも探偵団の面々がスマホを操りインターネットを上手く使ったりすることで時代を越えてきたことがわかります。少年少女向けと意識して書かれているからでしょうか、ラストの展開まで含めてあっさり読めてしまい物足りない部分もありますがそれもシリーズらしさなのかもしれませんね。小路幸也さんのシリーズ第三弾も是非読みたいです。楽しみです。2015/02/17
みかん🍊
81
昔懐かしい少年探偵団の活躍、呪いの宝石を奪おうとする怪人二十面相と明知探偵、少年探偵団の対決です、昔そのままの語り口調でありながら携帯やPC等現代のアイテムも出てています。このイラストも昔懐かしい感じですね。2015/01/26
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
77
江戸川乱歩生誕120年を記念したポプラ社のオマージュ企画の第2弾。本作では藤谷さんが、その文体にまでこだわりぬいた王道的な展開で、「少年探偵団」シリーズの空気感を見事によみがえらせる。その聞きしに勝る再現っぷりに、まずは興奮。幼いころむさぼり読んだ世界に違和感なく連れ戻されながら、作者もこのシリーズが好きだったんだなあと随所に感じつつ読ませてもらい、個人的には楽しい時間を過ごさせてもらった。ただ、あくまで往年のファン向けの企画なので、なじみがない人には“どこが面白いんだか”になりそうではあるんだけども…。2015/03/04