出版社内容情報
灯台を一人で守る若者、周平さんのもとに、若いむすめがやってきました。むすめは、周平さんに命を助けられた鳥だと言い……。
内容説明
灯台を守る若者・周平さんのもとに若いむすめがやってきました。むすめは、周平さんに命を助けられたと鳥だといい、やがて、二人はなかのいい夫婦になりました。ところが、幸福な日々に戦争のかげがしのびより…。あまんきみこが平和への深い祈りをこめて描く美しく悲しい愛の物語。
著者等紹介
あまんきみこ[アマンキミコ]
1931年、旧満州に生まれる。デビュー作『車のいろは空のいろ』で日本児童文学者協会新人賞と野間児童文芸推奨作品賞、『こがねの舟』(以上ポプラ社)で旺文社児童文学賞、『ちいちゃんのかげおくり』(あかね書房)で小学館文学賞、『おっこちゃんとタンタンうさぎ』(福音館書店)で野間児童文芸賞、『きつねのかみさま』で日本絵本賞など受賞多数
山内ふじ江[ヤマウチフジエ]
1946年、栃木県に生まれる。東京芸術大学油絵科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
38
絵本。新しい角度からの戦争を描いていました。戦争がなければ、周平さんといつまでも2人で暮らせたのかな。2016/04/17
杏子
22
昔話ではなく、現代の戦争の時代のお話だった、というのがせつなさをつのる。やわらかなタッチの絵がとてもあっている。戦争…暗くつらいイメージ、ファンタジー…明るく夢のようなイメージとが結びつくと、こんなふうなお話になるのたな。2015/01/22
北本 亜嵐
21
戦争が引き裂いた悲しい愛の物語。愛する人を守るために自らの身を犠牲にした鳥よめ。切なく・一途な愛に涙なくては読めません。2016/06/09
Cinejazz
18
〝灯台を守る若者<周平>さんのもとに、一人の若い娘が訪れてきました。娘は、岸辺であなたに命を助けられた “鳥” だと言い「あなたに、またお会いしたくて、人の姿をかりて娘になりました」・・・やがて、二人は仲のいい夫婦となり、灯台で暮らし始めますが、戦争の影がしのび寄りはじめ・・・〟不条理な戦争を背景に、命の尊さと儚さを、<あまん きみこ>さん作、<山内ふじ江>さん絵による、美しく悲しく描かれた、大人の愛の物語。 2024/10/19
あおい
17
灯台を守る若者と彼に助けられたかもめの恋。戦争がなければいつまでも仲良く暮らしていけたのに…切ないなぁ。2021/03/06