内容説明
オーストリア・ハプスブルク家の皇女として生まれたマリー・アントワネットは、わずか14歳でフランスへ嫁ぎました。しかし、国を挙げて祝福された結婚から20数年後、マリーはフランス革命によってその命を落とします。そんな悲運の王妃の生涯をふりかえります。
目次
第1章 生まれながらの皇女
第2章 ヴェルサイユ宮殿での日々
第3章 赤字夫人
第4章 革命の嵐
第5章 悲劇の王妃
ためになる学習資料室(もっとよくわかるマリー・アントワネット;マリー・アントワネットの生きた時代)
著者等紹介
山田せいこ[ヤマダセイコ]
漫画家・イラストレーター。プロ紙芝居師と組んでオリジナル紙芝居も創作
石井美樹子[イシイミキコ]
1971年、津田塾大学大学院博士課程修了。イギリスのケンブリッジ大学で中世英文学・演劇を研究し、現在は神奈川大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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次期伊丹十三賞候補・寺
42
「パンが無ければケーキを食べればいいじゃないの」でお馴染みマリー・アントワネットの伝記漫画。かつて深田恭子は彼女の生まれ変わりだと自称していたが、どこにそんな同性を魅了する所があるのだろうか?と興味深い。児童向けでありながら、その国民の反感を買う浪費癖も、夫がありながらフェルセンとした不倫の恋も、革命政府打倒の為の他国への裏工作などもきちんと描かれている。正直な感想としては、基本的に同情に値しない人ではある(笑)。しかし処刑前の従容たる態度は立派に思える。もう少しこの人を知りたくなってきた。2015/11/07
たまきら
28
有名な肖像画を意識した表紙です。自分の世代はベルばらリアルタイムでしたが、正直「オバカな女の子」感覚でとらえていたこの女性。批判されても仕方がない行為もあったかもしれない。けれども「外国人」である出自を責める大衆の声に今更ながらぞっとしたのは、現在世界中で外国人バッシングがあちこちで起こっているせいかもしれません。一人の人を決めつけて紹介することのあやうさをきちんと感じて描かれている伝記でした。娘さんギロチンに真っ青。うん…鬼滅の刃どころじゃないもんね…。2021/02/27
りるふぃー
9
小学館のマンガと比べ読み。絵がこっちの方が好み。フェルセンが、めっちゃ今風のジャニーズ系に描かれてますが、実在とは全然違う。実在のフェルセンはすごく優しそうです。巻末の解説で全体の流れを見ると、どうしようもなく革命に向かって世の中が動いていて、マリーの母はそこを全て見抜いていたのに関わらず、マリーもルイ16世も そこに気付けなかったのは やはり若すぎたからだろうか。1970年代までギロチンが使われていたなんて衝撃なんですけれども、今はギロチンがなくなって本当に良かったです。2019/12/11
Teruhisa Takii
3
王室のバラ。パンがなければ、ケーキを食べればいい。というところだが、実際は当人が、いったわけではないらしい。本当かどうかわからないけど、このフレーズを中学の社会の先生から、聞いて以来悪人と思ってしまっておりました。伝聞というのは、怖いものです。2020/11/29
Eri
2
娘小2図書館。 マリー・アントワネットとフランス革命のことが分かりやすくコンパクトにまとめられていました。 有名なあの台詞も、首飾り事件も、きちんと出てきます。ベルばらを読み返したくなりました。2020/11/16