内容説明
死について考えつづけることで、私たちの生活はいっそう深まりをみせる。死について考えつづけることは、真に豊かな人生をもたらしてくれる。著者自らの体験をはじめ、宮沢賢治や金子みすゞの作品、親鸞の教えによせて、当代随一の宗教学者・山折哲雄が、平易に、しかし深遠なまでに「死」を語り、「生」を説く。
目次
第1章 私が実感した「死」(第二次世界大戦で遭遇した死;祖父の死、母の死 ほか)
第2章 日本人の心の底に流れる「無常観」(人間はいちど死んだら、肉体は生ゴミになってしまう;人はひとりで死ぬ運命 ほか)
第3章 文学に描かれた「死」(父を失ったとき心に浮かんだのは、子守唄;宮沢賢治の死生観―「雨ニモマケズ」に込めたもの ほか)
第4章 子どもたちを苦しめる「平等」と「個性」(人生は平等ではない;理不尽な不平等感に悩む ほか)
第5章 日本には「無常」の風が吹いていた(古典のもつ強さ;『万葉集』を読む ほか)
著者等紹介
山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。1954年、東北大学インド哲学科卒業。東北大学大学院を経て61年助手。鈴木学術財団研究部、春秋社編集部を経て、76年、駒澤大学助教授、翌77年東北大学助教授。82年、国立歴史民俗博物館教授。88年より国際日本文化研究センター教授を経て、同センター所長などを歴任。むずかしいテーマをわかりやすく、かつ独特な視点から論じているユニークな宗教学者。専門の宗教学、思想史のほか西行などの文学的テーマから美空ひばりまで、その関心とフィールドの広さには定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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