ポプラせかいの絵本 ちいさいきみとおおきいぼく

ブラン・コム，ナディーヌ【文】〈Ｂｒｕｎ‐Ｃｏｓｍｅ，Ｎａｄｉｎｅ〉/タレック，オリヴィエ【絵】〈Ｔａｌｌｅｃ，Ｏｌｉｖｉｅｒ〉/礒 みゆき【訳】

ポプラ社（2013/11発売）

• サイズ B4判／ページ数 1冊(ﾍﾟ／高さ 31cm
• 商品コード 9784591136430
• NDC分類 E
• Cコード C8797

出版社内容情報

ずっとひとりだった大きいオオカミのところに、ある日小さいオオカミがやってきて…。誰かと共に生きる、ぬくもりを伝える物語。

内容説明

おおきいオオカミはずっとひとりでした。ひとりがあたりまえでした。そこにちいさいオオカミがやってきたことから、おおきいオオカミははじめてのきもちをたくさんしり、せかいはいろづきはじめるのです。だれかとともに生きることのぬくもりを伝える、フランスからの贈り物。

著者等紹介

ブラン・コム，ナディーヌ［ブランコム，ナディーヌ］ ［Ｂｒｕｎ‐Ｃｏｓｍｅ，Ｎａｄｉｎｅ］
１９６０年生まれ。作家活動に専念するまでは、子どもや青少年に関わる数々の仕事をしてきた。絵本や子ども向け読み物の作品は多数ある。「Ｇｒａｎｄ　ｌｏｕｐ　ｅｔ　Ｐｅｔｉｔ　ｌｏｕｐ」のシリーズは１５か国語に翻訳され、世界中で愛されている。なお、『ちいさいきみとおおきいぼく』はＢａｔｃｈｅｌｄｅｒ　Ｈｏｎｏｒ　Ｂｏｏｋ　Ａｗａｒｄ　２０１０（アメリカ）Ｖｌａｇ　ｅｎ　Ｗｉｍｐｅｌ　２０１０（オランダ）を受賞している

タレック，オリヴィエ［タレック，オリヴィエ］ ［Ｔａｌｌｅｃ，Ｏｌｉｖｉｅｒ］
１９７０年フランス・ブルターニュ生まれ。グラフィックデザイナーとして活躍の後、現在はイラストレーターとしてパリを拠点に活動している

礒みゆき［イソミユキ］
栃木県生まれ。東京女子大学短期大学部卒業。造形作家、舞踏家を経て、絵本・童話・紙芝居作家になる。紙芝居『ねんねねんね』で高橋五山賞審査員特別賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Hideto-S@仮想書店 月舟書房]

独りでいることに慣れていたオオカミは、自分のテリトリーに誰かの気配を感じて身構えます。「ぼくより大きい奴だったらどうしよう……」。現れたのは自分より小さなオオカミ。とりあえず安心して、不器用な共同生活が始まります。小さくて弱い友だちに対して、庇護者のような気持ちになっていたオオカミ。でも、相手をより必要としていたのは、彼の方だったのかも知れません。独りも悪くはなかったけど、誰かと一緒にいる方がずっといい。誰でもいいわけではないけれど……。2013年11月初版。

2015/06/13

[anne＠灯れ松明の火]

読友さんご紹介。ひとりぼっちの大きいオオカミは、ひとりが当たり前で、寂しくもなかった。でも、小さいオオカミがやってきて……。段々と近づいていくふたり。その後の展開に胸がキリキリ痛む。でも、だからこそ、最後のふたりの姿にホカホカポカポカ。絵はオリヴィエ・タレックさん。オシャレな絵で素敵。でも、説明がないとオオカミとはわからない(笑)　礒みゆきさん、翻訳もされるんだ。磯さんの絵本や紙芝居、大好き。

2021/06/14

[とよぽん]

小さいオオカミと大きいオオカミの、ほのぼのするお話。色がきれい。大きいオオカミが言った「なんてすてきな ちいささ！」という言葉がすてき。

2020/04/06

[gtn]

最初は相手のことを何気なく認識することから始まる。そこから小さな共感が生まれ、友情なり、愛情に発展する。認識さえもできなければ、それまで。

2022/03/20

[小夜風]

【図書館】表紙の２匹…何かと思ったらオオカミでした(笑)。これは恋のお話なのか友情のお話なのか…親子のようにも兄弟のようにも思えました。何度も繰り返される｢ほんとにちいさいな｣が愛おしい。大切な誰かを見失わないようにしなくちゃね。

2015/05/21