出版社内容情報
父の影響で科学に興味を持ったノーベルは、ダイナマイトを開発し、大富豪となりました。そして遺産をノーベル賞設立に使ったのです。
内容説明
幼い頃から勉強が大好きだったノーベルは、父親の影響で科学に興味を持ちました。その後、ダイナマイトを発明し、巨万の富を得ると、その遺産を、人類の発展と平和活動に貢献した人たちをたたえる賞に使われることをねがいました。
目次
序章 ノーベル賞
第1章 火薬との出会い
第2章 ニトログリセリン
第3章 ダイナマイト誕生
第4章 ベルタと平和と
第5章 ノーベルの遺言
ためになる学習資料室
著者等紹介
文月鉄郎[フミズキテツロウ]
漫画家、アニメーター。代々木アニメーション学院アニメーター学科卒業。アニメ会社勤務(作画業)を経て、漫画業に転向。現在にいたる
中川徹[ナカガワトオル]
1966年、北海道大学理学部高分子学科卒業。東京工業大学大学院工学研究科修士課程(応用科学専攻)修了、東京大学理学系大学院(科学史・科学基礎論専攻)博士課程単位取得修了。1975年、国立科学博物館工学研究部研究官に就任、その後、横浜商科大学商学部教授、駿河台大学文化情報部教授を歴任。2012年まで発明協会主催全日本学生児童発明工夫コンクール審査委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
32
去年ノーベル賞・イグノーベル賞の話題で親が盛り上がっているのを不思議がっていた娘さんに。自分の発明したものが悪用されていくことへの苦悩がとてもよく描かれていて、それでも作り出さずにはいられなかったほかの真理の追及者たちのことを思いました。彼の苦悩と贖罪の念が生んだノーベル賞が、これからもふさわしい人々の手に渡ることを願っています。2021/03/27
HIRO1970
19
子供の図書館本を拝見。 2023/09/09
サウスムーン
14
子ども用に借りたもの。読みやすい。ノーベル賞の誕生について、またノーベルがダイナマイトを作ったということは、娘の記憶に残ったよう。2017/04/05
りるふぃー
13
一時代を築いて巨万の富を得た者は、その後の世界の方向性を決定づけてしまう力を持ってしまう。ノーベルにもし子孫がいたら、その巨万の富で骨肉の争いが起きたかもしれないし、権力を持ってしまい、お金目当てで近づいてくる者も多く、負の連鎖が…。(親戚に財産が渡っていても同じこと)。ノーベルが、信頼できる人に依頼して、ノーベル賞を作った選択は良い選択だったと思う。だけど、その賞を受賞したアインシュタインも、自らの発明について悩むこととなる。何度も発明された禁断の果実を、人間は結局使いこなせない運命なのかもしれない2021/12/16
えすてい
9
#5月8日 #世界赤十字デー 巻末の主なノーベル賞受賞者に、第一回ノーベル平和賞受賞者にアンリデュナンが載っている。今日はアンリデュナンの誕生日で、それにちなむ世界赤十字デーである。さて、ダイナマイトは今日では単に爆薬だけにとどまらず巨大な爆発的なことをもじったりショッキングやセンセーショナルなタイトルやポピュラー音楽・ロックの歌詞、大人用の精力剤の商品名などにも頻繁に用いられており、これは、もしノーベルが生きていたら、どう思っていたのだろう。2019/05/08