出版社内容情報
卒業式の朝だけ、願い事を叶えてくれる
「あかずの教室」の扉がひらく――
そのときあたしは何を願うんだろう
一日も早く大人になりたいと願う中一女子、
修学旅行で人生初の告白をしようと奮闘する中三男子、
自称“本の森の番人で千二百歳”の司書の先生……
不思議なジンクスが伝わる中学校を舞台に
繰り広げられる、切なくて温かい八つの物語。
*
「昨日、お姉ちゃんに聞いたんだけどね」
そう言って小声のまま伝えてくれた噂の内容とは、
卒業式の日の朝、普段は鍵がかかっているはずのあかずの教室が開いているので、
そこに行き、窓の外に向かって願い事を唱えると叶えられる、というものだった。
願うときのポーズも決まっているけれど、それがどんなポーズかまではわからないらしい。(本文より)
一年一組・嶋野知咲
三年二組・小久保雄飛
コンビニパート・森住響子
二年一組・鳥井悠乃
二年二組・末次杏奈
一年二組・村中槙人
学校司書・牧野実知花
三年一組・竹部真織
あとがき
内容説明
卒業式の朝だけ、願い事を叶えてくれる「あかずの教室」の扉がひらく―一日も早く大人になりたいと願う中一女子、修学旅行で人生初の告白をしようと奮闘する中三男子、自称“本の森の番人で千二百歳”の司書の先生…不思議なジンクスが伝わる中学校を舞台に繰り広げられる、切なくて温かい八つの物語。
著者等紹介
加藤千恵[カトウチエ]
1983年北海道生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。現在は、小説、詩、エッセイなど、様々な分野に活躍の幅を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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