出版社内容情報
「ぼくは、オカメインコ」
著者による新作長編『リボン』から生まれた、もうひとつの物語。
出会いと別れが一羽のオカメインコの視点でつづられる。
GURIPOPOの魅力的な絵で彩られた小さな本。
内容説明
一羽の鳥が出会った人々は―『リボン』から生まれた、もうひとつの物語。
著者等紹介
小川糸[オガワイト]
1973年生まれ。食や旅のエッセイや絵本の翻訳など、精力的な執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
201
『リボン』からうまれたもうひとつの物語。通勤電車内で読んでしまったのですが涙が溢れるのを必死で何度も堪えました。うるうるして大変(இдஇ; )この作品は必ず『リボン』を読んでから読んでいただきたいです。『リボン』を先に読了しているかどうかで感動が全然違うと思うので。『リボン』の中ででてきたいくつかのエピソードがこちらではリボン目線で描かれています。あの時、実はこうだったんだぁってことがわかり、ひとつひとつの出来事が『リボン』での場面と繋がり、今、感想書いててもうるうるしてしまいます。とても素敵なお話♡2015/12/17
ちはや@灯れ松明の火
134
つばさはなんであるのかな。それは空を飛ぶために。どうして空を飛ぶのかな。しあわせをとどけるために。たまごのなかできいた大切なうたは、おっかさんからはじめてもらったおくりもの。やさしいつばさのもちぬしになりなさい、おばあさんがさいごにのこしてくれたことば。すこしずつ鳥語で話せなくなってったなかよしの女の子のなみだ、もうあえなくなってしまうとわかってた。鳥は空を飛ぶとわすれてしまう、大切なひとの顔もなまえも。だけど見えないリボンでむすばれている、ずっと。心地よくふく風があのうたをつれてくる。おかえりなさい。 2015/07/20
紫綺
130
「リボン」を読んだすぐ後だったので、感動もひとしお。希望を与えるつばさを持つ、オカメインコのリボン側からの物語。絵本というより、児童小説っぽい。最後に、卵から孵してくれたすみれちゃんとひばりさんの許へ帰れて良かったね♪2013/08/31
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
129
優しい物語。温かみのある表現や、ハッとするような名言が出てくる。たとえば、前者は、「おっかさん」や「ぼうや」といった呼び方で、その言葉が発されるたびに、その呼びかけに込められた愛情や親しみや慈しみに、心がぽかぽかする。後者の例としては、「生きものには、すべてに役割があたえられている。それを、まっとうするのが、人生じゃ」とか、「おまえさん、もしかして、自分たちだけが言葉をしゃべれるって、おもっていたのか?」とか、「人には人の、鳥には鳥の言葉がある」といった文章で、妙に納得し、「私は私でいいんだ!」と思えた。2013/07/22
AKIKO-WILL
128
クリスマスに読もうと思いながらもなかなか読めず今やっと読み終えました。可愛らしい小鳥が表紙で読んでいてホンワカしました。外に飛び出た小鳥が最後に見た景色が良かったです!2014/12/27