出版社内容情報
泣き虫で弱虫な流され系男子、草薙理生の、苦難に満ちた高校花道部生活を、飼い猫の、賢い猫又タマがサポート! ほんわか学園物語。
内容説明
―うちの理生ときたら、高校生になったというのに、泣き虫で弱虫でこまったもんだ。やれやれ、おれがなんとかしてやるか―。理生の飼い猫タマは、じつは長生きして妖怪化した猫又。流されるままに花道部に入部し、因縁のライバル茶道部との激しい部室争奪戦に巻き込まれてしまった理生を、タマが陰から賢くサポート。大人気「よろず占い処陰陽屋」シリーズの著者が描く、ほんわかもふもふ学園物語。書き下ろし短編「空の下、屋根の上」を収録。
著者等紹介
天野頌子[アマノショウコ]
長崎県佐世保市生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科卒業。らいとすたっふ小説塾を経て、2005年『警視庁幽霊係』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
73
にゃんこまつり2019☆気弱な高校生が飼い猫タマ(実は猫又)に泣き言を言っては助けてもらう、というドラえもん的お話。茶道部の横暴に華道部1年生トリオが立ち向かう!キャラクターが濃いコミック風でローティーン向けかな。郷里が舞台なので、風景を思い浮かべながら楽しく読めた。うちの猫達も、20年以上生きて猫又に進化したらいいのに。2019/02/24
まんがジジィ
34
犬派のオヤジが猫好きになる猫又のタマさま。 工藤紗弥加ちゃんと鈴木花蓮さまの頑張ってるところが好感できますね。(少し腹黒ですけど)2016/02/29
ななりー
24
表紙イラストの可愛さに惹かれ手に取った本。ライトな文章でサラッと読めました。主人公理生が飼っているタマは実は猫又で、人間の言葉がしゃべれるという設定。正体を隠していたのに理生にバレてしまい、理生の悩み相談所になってしまうタマ。理生は高校で華道部に入部。そこで巻き込まれる茶道部との和室使用権争い。茶道部部長も華道部員も、キャラが濃すぎて面白い。そしてその分理生の悩みも尽きず、タマも毎日相談に乗ってあげたりして。文句を言いながらも結局無視できないタマが可愛い。一家に一匹欲しい。猫井戸端会議も面白かったな。2015/12/23
宇宙猫
19
★ 全然もふもふじゃなかった。2017/03/01
あゆみ
19
★★★★☆ 人間の言葉が話せて悩み相談にのってくれる猫又のタマが私もほしい!気弱で泣き虫な理生に「お前はのび太か!」と何度思ったことか。理生だけでなく、200万あれば駆け落ちしてもどうにかなると思っていた白川部長の世間知らずなお嬢様ぶりにも、部長の座を紗弥加に押しつけあった2年生部員たちにも、イライラ。逆に意外と努力家な茶道部の鈴木花蓮には好感がもてる。主人公と同じ世代のころなら細かいことは気にせずに楽しく読めたのかも…2016/01/14