内容説明
「このおててにちょうどいい手ぶくろください。」するとぼうし屋さんは、おやおやと思いました。きつねの手です。母と子の愛をやさしく描いた「手ぶくろを買いに」、人間のおろかさと善意を描いた「牛をつないだ椿の木」など六編を収録。
著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
1913年、愛知県に生まれる。本名・新美正八。半田中学のころより文学に興味をもち、文芸誌「オリオン」をだす。童話雑誌「赤い鳥」(1932年1月号)に「ごんぎつね」が掲載され、この年、東京外国語学校英文科に入学。1936年、卒業して貿易会社に勤めたが、喀血のため帰郷。代用教員を経て安城高等女学校教諭となる。1942年、腎臓悪化の中で数々の代表作を一気に完成。1943年死去
牧野千穂[マキノチホ]
1965年生まれ。京都精華大学デザイン学科卒業。パステルによる深みのある色彩で独自の世界を描き出し、児童書から一般書まで幅広いジャンルで活躍している。『魔法使いの弟子たち』他2作(講談社出版文化賞さし絵賞/講談社)、絵本『うきわねこ』(産経児童出版文化賞ニッポン放送賞/ブロンズ新社)など多数の作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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