内容説明
元祖・うつ漫画家の迷走日記。精神科医大野裕先生とのスペシャル対談を収録。
目次
うつの始まり
楽になりたかった
我慢人生
現実逃避
うつがおとなしくなった日
破壊王
神頼み
発熱は辛いっす
破壊王ふたたび
発熱ふたたび
髪を切ること
なんか違うのかも
なんとか生きてます
心療内科に行けない時
臨死体験
著者等紹介
藤臣柊子[フジオミシュウコ]
1982年、講談社別冊フレンドにて少女漫画家としてデビュー。ギャグ絵でエッセイ漫画や、文字のエッセイ等を書き続けている。うつマンガの第一人者。20年間鬱病と闘い、コミックエッセイを描き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k sato
22
うつ症状があってもうつ病だけではない!躁鬱病だってある!うつ病から躁鬱病に診断が変わった筆者。激しい躁ばかり目立つのではなく、分かりにくい躁も含めて、気分の波があることを躁鬱病というそうだ。筆者の場合、うつが激しく、発熱や疼痛などの身体的症状が多彩だった。これだと、うつ病や他の疾患との鑑別が難しいだろうな。薬を躁鬱用に変えたら劇的に効いたらしい。我慢してその場をやりきる性格・潔癖症・破壊行為など、エネルギーを要する極端な行動も、躁鬱病の症状だったかもと筆者は分析していた。躁鬱病って、奇妙な脳病だな。2023/05/25
なるみ(旧Narumi)
19
漫画家 藤臣柊子さんのうつ→そううつと変わっていった闘病記。正直私にはテンションが高めで、漫画は時折読むのが辛いところもありました。慣れてくると、ひとりでいろんな大変な時期を乗り切っている藤臣さんの体験談に、考えさせられることの多い一冊でした。精神科の往診があったら…の項には共感しました。巻末の精神科医 大野Dr.との対談は、最近の精神医療の現状などがわかり、勉強になりました。2014/01/25
のり
10
ご自身でも体調不良の理由がわかるまで時間がかかり、薬の副作用にも悩まされながら生活してきたことがわかりました。漫画の絵は可愛らしく描かれているので、辛さは緩和されて見えますが、誰とも共有できない辛さや寂しさがわかります精神疾患に対する正解はない。個々に違う病気を抱えていると考えるほうが自然。2015/09/19
れい
8
読後1日を経って記憶していることはひたすら欝の波がやってきて寝ているシーンが多かったこと。気になったのは躁欝は2つの人格があるってことを著者が述べていたこと。そりゃ~躁と鬱の時では考え方も気持ちもぜんぜん違うだろうな・・・と思う。著者の場合は2型なので躁の相のエピソードが緩やか。だからこそ、余計しんどいのだろうなと思う。1型ならハイのすがすがしい(本人にとっては)を味わえるのだが。どちらにしろコントロールは服薬で管理できるようです。著者は心療内科の往診があればいいと何度か述べておられますが実際あるのかな?2014/02/18
及川まゆみ
7
漫画だから気楽に読めるかなぁと思ったら読みにくかったです。闘病記なんだけど双極性障害っていうよりなんかいろいろ症状が多いし、通院もまともに出来てないし、他人から薬もらっちゃうし、あるいは薬が効かないとか愚痴とか多いし、手っ取り早く入院した方がいいのではないかと思いました。あとは何を伝えたいのかよくわからなかったです。2019/03/31