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出版社内容情報
被災地の流木から「震災ヴァイオリン」をつくった世界的なヴァイオリン修復家が、楽器に秘められた人間と自然の物語をかたる。
内容説明
木のふしぎと生命の物語。「震災ヴァイオリン」の製作者からのメッセージ。
目次
1 ヴァイオリンとわたし
2 海のむこうの夢
3 ヴァイオリンの不思議
4 森のいのちの贈り物
著者等紹介
中澤宗幸[ナカザワムネユキ]
1940年10月13日生まれ。兵庫県出身。ヨーロッパでヴァイオリンのつくり方や修復の技術を本格的に学び、1980年より東京に工房をひらく。現在、東京、信州上田、イタリアのクレモナに工房があり、名器の修復や鑑定、世界中のオーケストラや演奏家の楽器の調整も手がける。妻はヴァイオリニストの中澤きみ子(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書実践家
15
青虫が蝶になるという素敵な始まり方をする。バイオリンの中には小宇宙が詰まっていると感じた。古いバイオリンほど良い音がする。そんなことがあるだろうか。木の繊維の面からそれが言えるらしい。自然とつながり、自然が生み出したという感覚を作り手として持っていることが伝わってきた。だから、それが生み出す音も人間によくマッチする。神秘的なものを感じた一冊。2016/03/20
ジュースの素
11
とても素晴らしい本。作者が小さい頃 父親が自然についていろいろ語りかけてくれた事がすべて生きている。親の生き方や感じ方は本当に大事だなぁとしみじみ思う。語り口が穏やかで読みながら癒される。私の実家の岐阜県の山奥の村に奇跡のようにヴァイオリン工場があるが そこを思い出しながら読んだ。2017/05/14
kumami
7
バイオリンドクターとなった著者が、生い立ちやバイオリン製作・修復を仕事にするまでの出会いと別れを綴っている。バイオリンの素材はマツ、カエデ、馬の尻尾、ニカワなどすべて自然界の恵みで成り立っていて、自然を相手にする職人の心構えや世界観を教えてくれたお父さんや師匠の言葉が深く、心に刺さる。個人的には「蜜蜂と遠雷」の風間塵や「羊と鋼の森」の外村を思い出し、天然素材から美しい音楽を取り出し、それをまた自然に還す循環というか、そんな世界観をイメージして面白かった。2024/02/17
ユエ
7
プロローグのやさしい語りに吸い込まれるように読み始めました。 ヴァイオリンの音色、オーケストラの演奏を聴くと、森の中にいるような気持ちになるのはどうしてか?作者が教えてくださいますよ。2013/03/21
BebeCherie
6
I've read this book to examine for my students. Then I realized he is the man who my old violin teacher used to talk about! I felt like this wasn't the first time to read this book.2014/04/26