出版社内容情報
東日本大震災から1年後、さまざまな方が語った体験と風景を写真絵本にしました。人々の心がうつしだされた大切な記録です。
「来年またお会いさせてください」
2011年、 こう言って震災の取材を切り上げ日本を発ったカメラマンの著者は、今年二月、ふたたび自身の故郷でもある宮城に戻りました。残した言葉どおり、震災直後に取材・撮影した被災者の方々に再会するためでした。女川、石巻、気仙沼、仙台。被災者の語る言葉は、写真だけでは伝えられないものをもっていました。
想像してみてください。
「行ってきます」と言って家を出たのに、帰ってきたら「ただいま」をいう場所がなくなっていた。家族に「おはよう」とあいさつをしたばかりだったのに、「おやすみ」を言う前に父や妻がなくなってしまった。
この本は、写真絵本『「あの日」のこと』の続編にあたるものです。
止まってしまった時計を心の中に抱き続けて、東日本大震災からを生きる人びとのことばに、どうか、耳をかたむけてください。
内容説明
女川、石巻、気仙沼、そして仙台。東日本大震災から1年。大切な人を失った悲しみと先の見えないことへの不安と…。震災直後に取材・撮影した被災者との再会。
著者等紹介
高橋邦典[タカハシクニノリ]
1966年宮城県仙台市生まれ。1990年渡米。ボストン・ヘラルド紙、シカゴ・トリビューン紙で勤務後、2009年からフリーランスとしてインド/ムンバイに拠点を置き、活動している。World Press Photo、Picture of the Year Internationalなど受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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