内容説明
プロの色事師「別れさせ屋」。政治家の愛人だろうがトップ女優だろうが落としてきた主人公・俊が、清楚で妖艶な対象者・栞に惹かれていく。互いの過去が交錯する衝撃の結末!絶対に堕とす男と、絶対に堕ちない女の「究極の恋」。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
『血塗られた神話』(講談社)で第7回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろちゃん
49
まったく関係ないけど、介護士は慈悲深くないと思うけどな。いい人ほど辞めていくって職場の人が言ってたよ。なんか携帯小説読んだみたいで何も得るものがなかった。2017/07/23
そのぼん
37
タイトル通りの話。実際にはありえないけど、本当にこんな職業があったら嫌だなぁ。ひとを愛せない男が徐々に変わっていく過程は面白かったです。深みはそんなになかったけど、さらっと読めてよかったです。2013/08/15
ムーミン
36
一冊前に読んだ新堂作品の毒を和らげたくて読みました。いかにもフィクションという世界と若っていながら、こういう世界嫌いじゃないです。2021/05/22
きさらぎ
29
別れさせ屋の仕事をするのは、嘘付きで気分屋で浅ましく下品で最低な女を騙し、堕としてゴミのように捨てるため。俊にとって女とはそういう生き物だった、栞に出会うまでは。印象操作で自分を演じ、相手の肯定欲求を満たし思いのままに操ってきたのに、二つの顔をもつ栞と母佳澄の心だけが読めない。「相手を見抜きたいなら気持ちを理解して受け入れて」「自分の基準で見ないでもっと心を開いて」心を開いて裏切られるのは怖い。最後、聖母のように思えてくる栞と佳澄の二人に愛され永遠に純粋な愛を手に入れた俊と、栞の父の狂気が対照的だ。2017/01/06
tera。
24
タイトルまんま過ぎて、それ以上でもそれ以下でもなかった。 現実離れし過ぎていて、全く感情移入出来ず。トラウマと言うより単なるマザコンが、仕事と称して自分だけを見てくれなかった母親への恨みを、他の女性で晴らそうとしているだけにしか思えなかった。 栞も25歳にもなって逃げもせず、アッサリと諦めたり受け入れ続けたりし過ぎだと思う。終盤もバタバタと慌ただしく終わった感が否めなかった。Parfait Amourというタイトルはどうなのかと思った次第。 それから俊のお母さん、浮気は民法に觝触しています。 2014/05/23