出版社内容情報
クラスの人気者、イラン人のアリと、「ヘンな女子」といわれる直。イランのスイカ、ヘンダワネのタネが結びつけた少年と少女の物語。
★イランのスイカ、ヘンダワネのタネが持つふしぎな力、それは、秘密の物語をとじこめて、その夢を見せてくれること――。
お互いの心の秘密にふれた、直とアリの物語。
★あらすじ
サッカーが得意なクラスの人気者、イラン人のアリと、絵ばかり描いていて、「ヘンな女子」といわれる直。
5年生の同級生の二人が、アリの家の事情で、直の叔母のリコの家に、直と弟の暖と一緒にひと晩あずけられることになります。
普段は人前でイランの話を絶対にしないアリですが、芸術家のリコや、アリを慕っている暖たちと過ごす時間の中で、
イランの料理や、母親の実家のこと、イランの国中を旅している叔父のことを話し始め、
そして、「ヘンダワネ(イランのスイカ)には、秘密をとじこめ、その夢を見せる力がある」といって、
タネにかくした秘密の話―叔父が見た遊牧民のふしぎなギャッベ(じゅうたん)織りの話―を聞かせてくれます。
直は初めて聞くイランの話に強くひきつけられるのと同時に、アリがイランへの本当の気持ちをかくしていることに納得できず、
アリに自分の気持ちをぶつけますが、アリの激しい反発に合い……。
★日本で育ったイラン人の少年の複雑な思い、それを思いやると同時に反発する少女。
ぶつかり合いながら、次第に友情を結んでいく二人の姿を描きながら、自分らしさとは何かを深く考えさせます。
バックグラウンドの異なる者への思いやり、想像力、遠く離れた国への興味を深めます。
1 イランのスイカはヘンダワネ
2 ペルシア語、話すなよ
3 ヘンダワネって、ヘンだわね
4 アリのヘンなナイフ技
5 モフセンおじさんとの約束
6 ヘンダワネのタネの物語
7 タネが見せたヘンな夢
8 ヘンダワネのタネの力
9 ヘンダワネのタネをまく
あとがき
内容説明
サッカーが得意なクラスの人気者、イラン人のアリと、絵ばかり描いていて、ヘンな女子、といわれる直。アリがかくしている心の秘密に気がついた直は…?イランのスイカ、ヘンダワネのタネが結んだ直とアリの物語。
著者等紹介
新藤悦子[シンドウエツコ]
1961年、愛知県豊橋市生まれ。津田塾大学国際関係学科卒業。トルコを中心に中近東に関するノンフィクション作家として活躍。また、子どもの本の仕事にも意欲的に取り組み、『青いチューリップ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞
丹地陽子[タンジヨウコ]
三重県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。イラストレーターとして、幅広いジャンルで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
ぼりちゃん(旧 aiaimo`olelo)
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杏子
tan