アイリーンといっしょに

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591130766
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

知的障害をもつ妹と共に歩んだ半生を、戦後アメリカのノーマライゼーションの歴史をバックに描いたノンフィクション。

内容説明

知的障がい者の妹と過ごした愛と勘違いとハプニングの日々―。共に歩み齢を重ねていった姉妹の人生の輝きが、まれにみる美しさで胸にせまる文芸ノンフィクション。

目次

雷が落ちた日
私のせいなの?
さよなら、私の家
子供時代の終わり
大学、そして結婚
風車に突撃するように
グループホームをつくる
アイリーンの居場所は?
振り出しに戻る
母と旅に出る
悲しみとかんしゃく
人生の楽しみ
アイリーンの家
地域社会にとけこむ
私は共依存?
アイリーンの好きなこと
喜ばせたかったのに
友人たち―そして将来
アイリーンへの手紙
おしまいのサプライズ

著者等紹介

ドゥーガン,テレル・ハリス[ドゥーガン,テレルハリス][Dougan,Terrell Harris]
アメリカ、ユタ州ソルトレーク市に生まれ育つ。スタンフォード大学で学び、在学中に学生コンテストで『マドモアゼル』誌のゲスト編集者に選ばれる。『デザレット・ニュース』紙のコラムを13年間執筆し、全米女性記者連合会よりベスト・ユーモア・コラム賞を受賞。ユタ州の知的障がい者の支援活動を進め、保護作業所やグループホーム設立に尽力する。「ユタ州知的障がい者協会」で代表を8年間、「全国知的障がい者協会」の役員を2期務める。サンダンス映画祭の創設にも参加する

宇野葉子[ウノヨウコ]
大阪市で生まれる。神戸市外国語大学英米学科を卒業。中学校英語教師を数年務める。通訳者・翻訳者養成学校インタースクールで翻訳コースを修了し、産業翻訳者になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井月 奎(いづき けい)

29
知的障害をもった妹、アイリーンとの半世紀が綴られています。しかし知的でがまんづよい女性に思える著者でさえ妹の存在を疎ましく思うこともあるし、妹に対して心無いふるまいをする人に心の中で毒づきます。愛する妹であっても「愛おしい」が前面に来るには長い時間を必要とします。他者であればなおさらです。しかしそれでもアイリーンのような人たちとともに暮らすことが私たちの世界を豊かにすることも間違いないと思うのです。理解は難しいけれども、共存する。どうやって? この本を読めばアイリーンがアドバイスしてくれます。2018/05/11

かもめ通信

19
「こんにちは、あなたのママはどこにいるの?私のお人形とお話ししてみたい?」想像してみて欲しい。あなたが年頃の男の子だとしよう。GFの家を訪ねて自分とさほど歳の変わらない少女から人形と話をするように促されたら?この本の著者であるテレルは、知的障がいをもった妹のアイリーンが唐突に繰り出すこの質問に、当たり前のように応じられる男の子を有望なデートの相手だと考えた。もちろん葛藤がなかったわけではない。けれども彼女も家族もアイリーンとともに手を携えて生きてきた。この本はそんな姉の立場から綴られたノンフィクションだ。2017/11/28

くさてる

4
知的障がいの妹と過ごしてきた自分の人生を綴ったエッセイ。著者の苦労や時代の問題や周囲の無理解などの困難もあるていど理解した上での感想だが、読み進めていくうちになんだか首をひねる部分が増えていく本だった。なぜこの人は妹の持つ特性を無視してまで自分の考える世俗的な幸せに妹を適応させようとするのだろう、と。私は(おそらく相当悪意を持って脚色されているであろうにも関わらず)著者を非難した施設職員の言葉の方に共感してしまったのだ。でも、だったらこの妹にとっての本当の幸せはなんだろう。本当に難しい問題だと思った。2013/02/20

takao

0
知的障害者の妹の生活(皆優しい)2017/08/15

kyoko

0
著者の自伝的な本。知的障害を持つ妹・アイリ-ンとのことを妹が生まれたときから共に60歳を過ぎた今までを書いている。著者の行動力には脱帽。表紙裏の二人寄り添った写真が素敵♪2012/11/10

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