出版社内容情報
東日本大震災後、津波被害の激しかった沿岸地域で300人以上のご遺体を復元した女性納棺師が描いた絵と言葉の実際のスケッチブック
あのとき出逢った、ひとりひとりを忘れない──
東日本大震災後、津波被害の激しかった沿岸地域で
300人以上のご遺体をボランティア復元した女性納棺師が描いた絵と言葉。
実際のスケッチブックを、そのまま本にしました。
内容説明
東日本大震災後、津波被害の激しかった沿岸地域で300人以上のご遺体をボランティアで復元した女性納棺師が描いた絵と言葉。
著者等紹介
笹原留似子[ササハラルイコ]
1972年、北海道札幌市生まれ。復元納棺師として株式会社「桜」の代表を務める。東日本大震災では、発生後まもなく沿岸地域に入り、津波や火災で大きな損傷を受けた遺体を生前の姿に戻す「復元ボランティア」に献身した。現在も納棺の仕事のかたわら、長期的視野に立った被災者支援の活動を続けている。2012年1月、社会に喜びや感動を与えた市民に贈られる「シチズン・オブ・ザ・イヤー」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
92
家で独り静かに読む向きの本。みんなのにこやかな顔が救い。2015/02/12
あん
84
東日本大震災で300人以上の方のご遺体をボランティアで復元された女性納棺師が、この本の著者である笹原留似子さんです。笠原さんの絵日記(スケッチブック)がそのまま本になったものだそうです。笠原さんの文章と失くなった方の似顔絵から、優しさと労りの気持ちが滲み出ていて、自然と涙がこぼれました。「おもかげ復元師」も続けて読みます。2014/10/05
ぶんこ
69
「おもかげ復元師」の前に読んでいたのですが、復元された方々の絵があって、あまりにストレートに響いてきて辛くなり、中断。「おもかげ復元師」を先に読み、続けてこちらを読むと、おもかげで読んだ方々のエピソードを思い出し、ああ、この方があの方だと思って新たな涙が止まりませんでした。身元が分からないと復元できないという法律。法律って何なのかと、都知事の騒動を絡めて悲しくなりました。宣承さんの後書きも良かったです。2016/05/31
七色一味
68
読破。コッチのほうが、短い言葉に限りない重みと優しさがあふれていて、ぼろぼろ泣いた。2015/02/06
GAKU
61
東日本大震災の直後、ボランティアで300人以上の亡くなられた方の顔を復元された女性の納棺師、笹原さんが書かれた絵と言葉。ページをめくっているうちに、涙が溢れてきました。笹原さんの温かい気持ちが伝わってきます。改めて亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。2016/10/23