出版社内容情報
リネは森のホテルで真夜中にふと目をさまし、「ねっこばあ」と出会い、夜の森の不思議なパーティーへ・・・。リネが気づくうけつがれ
内容説明
ねっこばあにつれられて、森をゆく女の子リネにきこえてきたのは、小さな生きものたちのかすかな音。かんじたのは、風がはこぶしずくのにおい。真夜中の森でのふしぎな出会い。そして知った生命の奇跡。
著者等紹介
藤真知子［フジマチコ］
東京女子大学卒業。第一回ポプラ社こどもの文学に『まじょ子どんな子ふしぎな子』で入選
北見葉胡［キタミヨウコ］
武蔵野美術短期大学卒業。２００４年にヨゼフ・ヴィルコン記念大分国際絵本原画展優秀賞受賞、２００５年にボローニャ国際絵本原画展入選、２００９年に『ルウとリンデン 旅とおるすばん』（講談社）ボローニャ国際児童図書賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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はる
68
高原のホテルにやって来た少女が不思議なおばあさんと出逢います…。北見葉胡さんのリリカルな絵が素晴らしいです。ねっこばあの表情がとても可愛い。特に裏表紙の笑顔！…また次の命へ。森の中で命は繋がっていく。私も祖母のことを思い出しました。静かで優しい物語。2021/05/04
とよぽん
53
表紙と裏表紙の絵が、どうつながっているのだろう？と思いながら読んだ。「うちゅうのはじまりから ずっと つづいていて / うちゅうのおわりまで ずっと つづいていくのです。」悠久の命のつながり・・・ねっこばあ、ありがとう。2021/05/21
tokotoko
48
表紙を見たら昔話のよう。けれど、表紙を開けたらね、とってもオシャレな洋風のホテルが現れます。リネちゃんが家族旅行で泊まる高原のホテルです。楽しいなぁー！ウキウキだなぁー！って続くのかと思うと・・・リネちゃん、胸の奥がザワザワするらしいのです。お風呂に入っても、お布団に入っても・・・。夜の森の風景は、宮沢賢治の世界のようです。根底に流れるテーマは伊勢英子さんの絵本にもつながっていくような気がします。あっ！今度森でねっこを見つけたら、上にドッシリ座らないでね！なぜ・・・？！って思ったら、この本、読んでみてね！2015/07/16
ぶんこ
44
最初のページに高原のホテル。最初の1ページ目で既に猛烈に行きたくなりました。気持ちよさそう。檜の根っこは、檜のタネが落ちて育っていくのを助けているのでした。そうやってひのきむすめが育つと、ねっこばあは役目を終えて土に還る。命の連鎖は切ないけれど優しい。北見さんの絵も素晴らしくて、月あかりと星、緑の森の絵は、引き込まれそうな魅力があり、益々森に行きたくなるのです。裏表紙の絵はびっくりですが、ねっこばあの笑顔がたまりません。2021/05/14
Ｍａｉラピ
30
ねっこばあのうえにおちたヒノキのタネ、それはねっこばあの命を引き継ぐヒノキの娘。自然界のマクロでミクロな摂理をとってもかわいいあったかな絵でなんとな～く教えてくれる素敵な絵本。小さな若木を乗っけた切り株の中のねっこばあの絵がとくに好き。おススメおススメ´ω｀*2012/08/11
