生きぞこない―エリートビジネスマンの「どん底」からの脱出記

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591129371
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

巨大IT企業のエリートビジネスマンの「どん底」からの脱出記。「生きぞこなって」すべてを失った著者がたどり着いた「場所」とは?

あぁ、これが地獄というものか…!

巨大IT企業のエリートビジネスマンが、
身を粉にして働き、
ときに上司の秘書と男女関係を結ぶなど
あらゆる手を尽くし出世に奔走する。

2500人の同期社員を押しのけ、
ついには700名もの部下を抱え、
人もうらやむような高額年棒とステータスを得る。

しかし、担当していた部署が中国企業に
買収されたのをきっかけに退社。
その後、彼はジェットコースターのように
奈落の底へと墜ちていく。

別れた彼女にあげた分譲マンションのローン、
2000万円のポルシェ(うち、1000万は改造費)、
銀座和光を貸し切って購入した高級時計の数々…
それらの借金が1億1000万円にのぼっていたのだ。

当初こそ、次々と超有名企業に
高額年棒で転職できていたものの、
すぐに辞めさせられてしまう始末。

ついには、駅前のドラッグストアやカレーうどん屋でバイトし、
同棲相手のわずかな収入をあてにヒモのように暮らす日々。
そして、双極性障害(躁うつ病)を発症し、
自殺未遂、自己破産……。

いったい、彼はどこで「生きぞこなって」しまい、
地獄を見ることになってしまったのか?
彼をここまで迷わせてしまった、
「会社」というものは何なのか?
また、そんな彼を救ってくれたものは何だったのか?

混迷の時代に、
どんなにかっこ悪くても這い上がっていく勇気を
与えてくれる衝撃の一冊!

************************

(前書きより)

「きれいな歯してますね」
僕は人からよく、そんなふうに言われる。
でも、言ってしまおう。
僕の歯はほとんど総入れ歯。
自分の歯は下の六本のみだ。

二〇〇九年九月十二日、
僕は睡眠薬自殺を図った。
最後にメールを送った知人の機転ですぐに発見され、
意識不明のまま病院に搬送された。

僕の口は固く閉じられていて、
胃洗浄のチューブを通すためには
歯を粉々に砕くしかなかったのだ。

こうして、僕は生きぞこなった挙げ句、死にぞこなった。
いったい、僕はどこで間違ってしまったんだろう?

第一章 目標は国際派ビジネスマン
衝撃の入社式
憎悪の対象
スパルタだった父
マイノリティのディベート必勝法
オレ流・就職活動

第二章 会社員としての「戦略」
二十階からの眺め
ロールプレイング研修
自信喪失
ある「戦略」
「戦略」第二弾
スクラップ&ビルド
七百人の部下をもつ

第三章 再就職という名の迷路
晴天の霹靂
I社に別れを告げた日
半導体不況
外資系は怖い
日本企業の常識

第四章 破綻
あぶれ組
物欲
和光を貸し切る
バイト失格
うつ発症
奇跡の再就職
ラストドライブ
「もうだめです」
決行
手本

第五章 絶望の果てに
救いの手
双極性障害
親友たち
プロフェッショナル
繋がり
父の姿
会社とは
君の手に残るもの

内容説明

巨大IT企業のエリートビジネスマンが、出世に奔走しつつも退社。一億を超える借金を抱え双極性障害(躁うつ病)、自殺未遂、自己破産…。46歳の男がすべてを吐露。混迷の時代に、どん底から這い上がるための希望を与えてくれる一冊。

目次

第1章 目標は国際派ビジネスマン(衝撃の入社式;憎悪の対象;スパルタだった父;マイノリティのディベート必勝法;オレ流就職活動)
第2章 会社員としての「戦略」(二十階からの眺め;ロールプレイング研修;自信喪失;ある「戦略」;「戦略」第二弾;スクラップ&ビルド;七〇〇人の部下をもつ)
第3章 再就職という名の迷路(晴天の霹靂;I社に別れを告げた日;半導体不況;外資系は怖い;日本企業の常識)
第4章 破綻(あぶれ組;物欲;和光を貸し切る;バイト失格;うつ発症;奇跡の再就職;ラストドライブ;「もうだめです」;決行;手本)
第5章 絶望の果てに(救いの手;双極性障害;親友たち;プロフェッショナル;繋がり;父の姿;会社とは;君の手に残るもの)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

村越操

13
これは読む人によって、いかようにも読める不思議な本。大会社を渡り歩いたエリートビジネスマンがリストラ、自殺、双極性障害の経験を赤裸々に綴っている。「いつまでエリートサラリーマンのつもりでいるのよ。再就職できないばかりか、時給一〇〇〇円の仕事もまともにできないくせに!」「一流企業にいないと、いい車に乗っていないと、高い時計をしていないと、誰も振り向いてくれないと信じていた」「I社時代の同僚、何億円もの仕事を苦労して成し遂げた仲間や上司はいるけれども、懇意にしていた取引先もいるけれども。今は何も残っていない」2013/12/23

ひろ☆

7
外資系エリートビジネスマンから自己破産へ。彼がどうしてこうなってしまったのか、行いや気持ちはわかるところがある。助けてくれた友達や彼女には本当に感謝した方がいい。2013/05/29

ヨータン

6
最初の2つの会社のリストラは運が悪かった部分もあるけど、3社目のリストラと借金は自業自得ではないのかと初めはこの著者に腹を立てていました。でも読んでいくうちに、よくここまで赤裸々に書けるな〜と感心し、立ち直ろうと頑張っているのだから、陰ながら応援しようという気持ちになりました。2013/04/09

turtle

5
凄まじいアップダウンのある人生。 たいへんな精神状態の中で、よくこれだけすっきりとわかりやすい文章が書けたものだと感心します。 やはり相当頭の良い方なのでしょう。 優しい周りの人たちのためにも幸せになって欲しいなぁ。 2013/02/15

mutante

5
いま何をやっているのかが大事であって過去はどうでもいい。もっと辛い目にあっても普通に働いている人はたくさんいる。手ぇ動かして働きゃ尊敬されるし生活も楽になるのに。働き癖のある人間には理解できなかった本。2012/07/21

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