内容説明
かつての人気お笑い芸人・権太に取材を申し込んだ編集者・乙子は、芸能事務所とは思えぬ古いアパートをみてビックリ。弟子のようすも何か変…。「迷惑」な出会いが生んだ仕事と恋の二重奏、乙子の人生どこへいく?泣いて笑って胸がいっぱいになる「お仕事エンタメ」小説。
著者等紹介
栗原美和子[クリハラミワコ]
1964年福岡県生まれ。作家。LaLaTV・エグゼクティブプロデューサー。フジテレビプロデューサーとして『ピュア』『人にやさしく』等、連続ドラマで数々のヒット作を世に送りだす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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らむり
31
碧野圭さんの「書店ガール」と似たようなワーキングガール小説。「書店ガール」と同じく、純粋なお仕事だけでなく、女同士のいさかいや恋愛も入ってます。業種も出版なので似てますし。この手のお話の常套パターンですね。でもこの作品の方が読後感が爽やかで、女同士の争い等も不快じゃないと感じました。タイトルが「出版ガール」とかだったら、もう少し多くの方に読まれたかも?(笑)。2013/03/06
roomy
21
お仕事小説かと思いきや30代女子の生き方、恋愛色のほうが強かったですね。でも読みやすくて読後感もいいです。2014/01/03
エドワード
11
大手出版社に勤める乙子が男性誌の企画で取材したのは、かつて一世風靡したお笑い芸人の権太だった。不器用で今は鳴かず飛ばずの権太が、雑誌の記事を契機に再ブレイク、乙子と権太、まるで異世界に住む二人の交流、すれ違い、思いやりが丁寧に描かれ、実は女性誌編集部に異動したい乙子の葛藤がはさまる出版業界物語。かつて雑誌を主な情報源としていた私にはよく解るんだけど、ネット時代の今も雑誌編集って相変わらずこんな感じなの?とちょっと疑問。乙子が自分の原点に回帰する終幕が鮮やか。原題が「うつ恋」って…断然今の題の方がいいね。2018/05/02
nappa
2
想像とはちょっと違っていたけど、いいキャラたちで面白かった。自分らしく生きるというのは、大変だけど気持ちいいものだろう。2017/05/27
ろぜぽん
2
期待してなかったのに、案外面白く読めた。乙子の生き方よりも、権太さんの生き方、モノの考え方が響いたなー。出来る女子をアピールするのに鎧(たとえばハイヒール、たとえばブランド)はある程度必要だからわかるけど、あまりに頑なだと痛いな~。乙子さんの周りの男性(一部除く)が素晴らし過ぎるかも。2014/06/19