内容説明
指南帳が導く、仕事ナシ金ナシ自信ナシ浪人、栄達への道!25歳の著者が希望を込めて描く、完全等身大の時代小説。
著者等紹介
中山良太[ナカヤマリョウタ]
1988年生まれ。「龍へ向かう」で第五回ポプラ社小説大賞奨励賞を受賞。『御浪人栄達指南帳』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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kazukitti
6
んー趣旨というかテーマはわかるんよなぁ。こう普遍的な日常の大切さみたいなよくあるアレってのはね。でも、アプローチはともかく構成はどうなのかなぁって。正直、ラストの微妙な救いの部分も含めて読むのシンドイかったわw 仕官願望のある主人公が仕官のために試行錯誤するって部分はともかく、毎回挫折してその度に愚痴って何某かの方向性を得てその方向でまた挫折ってのの連続で。4分の3くらい成長が感じられないし、その上唯一の特異技ですら一向披露もされずほぼほぼ口だけ番長状態で3分の2って、ツライw2024/07/05
あかんべ
6
半分までは、努力しても仕官できない源八に、就活に苦労する現代の若者を見ているようで声援を送っていたが、後半宗明にであった所あたりから様子が変わった。なぜ得意の印地射ちを見せないのかと、歯がゆい思い。家康を討つという願ってもないチャンスさえ自ら放棄するとは!青柳についても後でとって付けたような理由で、なんだかもやもやした終わり方だった。2013/10/21
蕭白
4
牢人の主人公が生きる意味を見出していくお話でした。サクサク読めたので、まずまず面白いお話だったとは思うのですが、何かが足らない気がしたのも事実です。次の作品に期待したいです。2014/01/20
Ramgiga
1
なぜ、主人公は活躍させて貰えないのか?戦国末期の火縄銃の時代に一子相伝の石投げ技を継承し、時代遅れと馬鹿にされ苦労の末に、その技を銃や弓よりも戦術的価値があると認められても、活躍できない、させて貰えない。エンタメとしてどうなの?と、不満の声に耳も貸さず、作者はポスト戦国を突き進む。2023/09/21
ウォーカージョン
1
青臭い青年が成長する物語。コンプレックスとアイデンティティ。読者は、どこまでこの浪人の成長を待てるか。 印字うちとは珍しい。戦の描写は良い。指南書にはもっと働いてほしかった。2014/03/19