内容説明
小さな虫たちを忍耐強く観察しつづけた昆虫学者。幼い頃に豊かな自然の中で過ごしたファーブルは、いろいろな生き物に興味を持ちました。さらに、おとなになってもひとりでこつこつと虫の研究をつづけて『昆虫記』を発表したのです。
目次
序章 アルマス
第1章 すごいぞ!大発見だ!!
第2章 すばらしい学問
第3章 悲しみをこえて
第4章 かがやく命
ためになる学習資料室(もっとよくわかるファーブル;ファーブルの生きた時代)
著者等紹介
坂本コウ[サカモトコウ]
漫画家。大学でヴィジュアルデザインを専攻する。卒業後、岩永良太朗氏・東本昌平氏に師事し、漫画を学ぶ。2006年にバーニングブラッド賞4位、2007年フレコミ漫画大賞優秀賞受賞、2008年「かげおに」にて月刊少年マガジンでデビューする。その他、月刊少年マガジン月例賞にて奨励賞2回受賞
奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
大阪芸術大学教授。埼玉大学名誉教授。NPO日本アンリ・ファーブル会理事長。ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」館長。ファーブルに深く精通(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
31
ファーブル昆虫記には全く興味を示さない娘さんが、伝記には食いついてすごく気に入りました。なぜ?としつこく聞いたら、なんだかオカンと重なるんだそうです。…あ、ありがとう…?2021/05/06
こゆ
4
小4、一人読み。息子のリクエスト本。2023/08/27
マグロのお刺身
3
最近ファーブル昆虫記を弟が読んでいるし、たまたま母が借りてきたので読んでみた こういう伝記って初めて読むけど本当に今の朝ドラに似てるな~ ファーブルって貧しい中で良く学び、昆虫記は作るし、数学と物理学の博士号は取るし凄い努力できる人だったんだな~2023/05/20
paumi
2
昆虫バカ(褒め言葉)。ファーブルは貧しい家の出身で、一時期衣住食もままならないくらい貧しくなったが、豊富な知識欲と向学心で師範学校に入学し乗り切る。わずか19歳で学校を卒業し小学校の先生になる。ファーブルは学校教師をメインに研究に励んでいた。結婚し子供も持ったが貧しいのは変わらずさらに貧しくなる。それでも学校教師と研究を続けた。休む暇もないいっぱいいっぱいな生活だったんだろうなあと思った。ファーブルは権利や名誉にはこだわらず、ただ好きなものを追い求めて研究した。2015/05/12
やまーだ
1
貧しい中で苦労して学んできたファーブル。お子さんを立て続けに病気で亡くしたり、周囲の妬みを受けたり、経済的にも晩年まで苦労されたようです。でも持ち前の向学心や観察眼からたくさんの素晴らしい発見をして、奥さんと死別後には40才下の奥さんと再婚。子宝にも恵まれる。その後も家族の助けを受けて観察、執筆を続けて90代での大往生。良き人生!2023/03/05