内容説明
「五月雨をあつめてはやし最上川」、この句で有名な松尾芭蕉は、幼い頃から俳句が好きな少年でした。成長するとともに、自分なりの俳句の世界をつくりたいと考え、奥の細道の旅に出るのです。
目次
第1章 伊賀の少年
第2章 俳諧の道へ
第3章 江戸暮らし
第4章 芭蕉庵
第5章 奥の細道
ためになる学習資料室
著者等紹介
瑞樹奈穂[ミズキナホ]
漫画家。白泉社ララにてデビュー。『友だちと恋人と私』で第17回アテナ新人大賞新人賞受賞。『雨にもまけず粗茶一服』をピアニッシモ(ポプラ社)にて連載。代表作として『フラガール』(花とゆめコミックス)。主に白泉社の女性誌、シルキーで活躍中
伊藤洋[イトウヒロシ]
公立大学法人山梨県立大学学長。国立大学法人山梨大学名誉教授。NPO「芭蕉翁『おくのほそ道』ネットワーク」顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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広末涼子は、もう私の妻になるしかないと思う寺
41
漫画松尾芭蕉伝。女性が描いたのでなかなか綺麗な芭蕉である。藤堂の若殿様に仕え、若様の趣味である俳諧に共に精進する。主君の早すぎる死で江戸ヘ。ここに主君との男色関係を見る説もあるが、本書は児童向けなので当然触れない。そこでパトロンと知り合い、名のある宗匠になるが、世俗的名声に嫌気が差して遁世。そしていよいよ『奥の細道』の旅に出る。人生と併せて読むと、芭蕉の句の良さも多少わかる。隔世の感があったのは64頁、「こじき」という言葉に注釈が付いている。言葉狩りの果てを見た思い。ラスト頁の芭蕉の顔が正岡子規そっくり。2015/12/09
たまきら
32
とても情緒に満ちた、間を大切にした表現が素敵な伝記漫画です。娘さんがちょうど学校で俳句を作っているとのこと、タイミングがいいかなと思ったんですが、対して興味を持たず残念。2022/10/13
剛腕伝説
11
小学生向け伝記漫画ではあるが、芭蕉の才能や信念が良く描かれている。正に俳聖と呼ぶに相応しいその功績。楽しかった。2024/03/08
りるふぃー
9
イケメンに描かれていて、ドキッとしてしまう(笑)松尾芭蕉に興味が湧いてきました。徒歩で長旅をする人生。食糧とか、旅籠に泊まるお金とか、どうしていたんだろう?このマンガを読むと、周りの方々にすごく優しくしてもらっている一生に見える。カリスマ性、人望がある方だったのかな。2021/12/08
まままま
5
先々月、旅行で平泉・松島に立ち寄ったので勉強したくてまずは。2017/01/01