ヒロシマ〈1〉歩きだした日

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  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591125212
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

1945年8月6日、人類史上はじめての原子爆弾がヒロシマの地に炸裂した。果つることない悲しみの大地がそこにはあった。しかし、人々はその日から力強く歩みだした。広島でお好み焼の店をきりもりする三代の女性の人生を通して、日本の地で生きる人々の戦後史をたどる。

著者等紹介

那須正幹[ナスマサモト]
1942年、広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業後、文筆生活に入る。主な作品に、1978年発表の『それいけズッコケ三人組』をはじめとする「ズッコケ三人組」シリーズ(巖谷小波賞)があり、2004年12月の第50巻『ズッコケ三人組の卒業式』で完結した。ほかにも、『さぎ師たちの空』(路傍の石文学賞)、「お江戸の百太郎」シリーズ(日本児童文学者協会賞)、『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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takaC

29
装丁画とのギャップが大きく、内容はなかなかシリアスな物語。2011/12/25

ともとも

27
終戦後の昭和24年の広島、そこで生きる親子、家族、そして仲間たち。 戦後の世界の情勢の不安定さを感じながらも、そんな中でも、ただひたすら一生懸命に前を向いて生きている。 戦後を生き抜く大変さ、前向きさや力強さと、健気さ、そして人の心の温かさ、一方で自分も生きていく勇気をもらったかのような感じになりながらも、戦争や核兵器に対する憎悪、恐ろしさを感じつつも、絶対に二度とこんなことが起こってほしくない、起こさないという気持ちがさらに強っていく、そんないろいろなことを感じ、考えさせられた1冊でした。2016/12/09

はるき

16
戦後、娘を養うために奮闘する母・靖子。ガチガチの広島弁で当時を振り返るけれど、悲惨な面ではなく前向きに生きようとする市井の人々の姿が心地よい。全国的に不人気な広島弁も全部まとめて愛おしいと思う。ズッコケ三人組の著者の新しい面を見た。2015/06/26

zanta

14
31/1/31/2017 原爆から4年、まだ生々しい記憶の残る場所で肩を寄せ合って不安定な日々を切り拓いていく。今風に言うならアラサーだけど、なんとたくましく、しっかり歩んでいくことか。大変な毎日、時代背景。現実にもきっといただろうこういう人達が戦後日本を作り上げたんだな。押し付けがましさはまったくなく、一緒に日々を紡いでいるような気持ちで素直に読める。時代は変わってしまうが、次が楽しみ。2017/01/31

カープ坊や

11
《再読》今年の締めくくりは、この『ヒロシマ3部作』と決めておりました。 2013年のマイベスト本です。 原爆投下後から現代に至るまでの親娘3代にわたる話。第一部は 原爆未亡人が1人娘と己斐町の実家にて 駄菓子屋からお好み焼き屋開業に至るお話。 被爆者の苦悩と広島の再建途上の描写が最高です! 2013/12/29

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