ポプラ文庫
てのひら怪談 辛卯―ビーケーワン怪談大賞傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591124802
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

語り繋ぐ怪談の絆。「800字」怪談シリーズ。

目次

チヤの遺品(平金魚)
笑顔でいっぱい(椎名春介)
コラボ(古屋賢一)
道行き(青木美土里)
くさいバス(紺詠志)
あふひ(芝うさぎ)
ドイツ箱の八月(小島モハ)
赤い酒(池田一尋)
あかいいと(吉野あや)
黒く塗ったら(行一震)〔ほか〕

著者等紹介

加門七海[カモンナナミ]
作家。伝奇小説、フィールドワーク作品を中心に活躍

福澤徹三[フクザワテツゾウ]
1962年生まれ。作家。怪談・ホラー小説を中心に多彩な作品を発表。2008年『すじぼり』で第10回大藪春彦賞を受賞

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年生まれ。アンソロジスト、怪談専門誌『幽』編集長。2011年に『遠野物語と怪談の時代』で第64回日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

154
800字以内の「てのひら怪談」は条件が平等でいいですね。800字だけで怖がらせるのも大変ですが、怖いだけが怪談ではなくいろんなタイプの作品があっていいとも思いますよね。『コラボ』関西弁のお母さんの語りで出来たユーモラスなほのぼのとした一編。5歳の息子がテレビで漫才番組を見て、二人しか出ていないのに「真ん中の人、もっとしっかりつっこまな」と奇妙な事を言う。息子が大きくなってお笑いの道に進み昔見たコンビと3人で舞台に立たせてもらった番組を見て漸く気づく。5歳の時にあんたが見たんは今日のあんたやったんちゃうか。2020/06/28

リッツ

34
怪談大賞応募作の中から選ばれた100篇。一話800字以内の超短編だけど、それでも作者が違うとそのこわさの個性も様々。相性…怪談でその言葉を使うのは怖いけど、しっくりくるのもはぐらかされるのも『???』のまんまで終わるのもあり、似たようなキーワード、モチーフでかためてあっても違うもんだなぁと思いました。動物ものはこわくても何となく温もりが感じられます。2019/07/11

ナチュラ

6
100話のショート・ショート怪談。 感じ方は人それぞれでしょうが、「蛇女」、「安全ポスター」、「カマキラー」、「真夜中に豚汁」などの作品が、あとで思い出してもゾッとするものだった。2014/04/26

ヒロくま

5
ショートショートな怪談を真冬にサクサクと読んでみた。(真夜中に豚汁)は、おばちゃんの行動で不思議に和む。2013/02/04

ひょろ

4
「チヤの遺品」がとてもいい。ただ死人が帰ってきた話じゃないところが。最後に冷凍肉団子を一つ残しておく一分が効く。「白の恐怖」これも怖い。前半の定番話から展開される話が。「もったいない」次々と続いていって最後に……というもっていき方がすごい。「七夕の夜」こういうゴーストストーリーは好き。2017/06/16

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