内容説明
漫才師だったおとんと同じ道を進み、ピン芸人になった戸田雄貴は、ひょんなことから異父妹の楓と再会し、一緒に暮らすことになる。才能勝負の世界でブレイクできずに焦る兄と、大阪の小学校に馴染めない妹。そんなとき、カリスマ芸人の保坂が若手芸人を主役にして映画を作る、という話が持ち上がり…。挫折からの再挑戦、人と人との絆を温かくコミカルに描いた快作。笑いと涙が満載のハートフルストーリー。第5回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作。
著者等紹介
浜口倫太郎[ハマグチリンタロウ]
1979年奈良県生まれ。大阪府在住。放送作家として、関西発の番組に数多く携わる。2010年に第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
50
お笑いの世界に興味が無いので、漫才の賞取りがこんなに大変だったとは驚きました。読んでいるだけだと雄貴さんはピンでのフリップ芸よりは、ふだんの仲間との軽快なツッコミぶりから、MCのほうが似合っていそう。競争の激しい世界で、同期や後輩芸人の面倒を見たり、父親違いの妹、キャパ嬢で幼馴染の沙紀を守ってあげたり、いい奴だ。2016/09/12
はる
45
面白かったです。お笑いの世界にそれほど興味は無かったのですが、一人の若者の成長を描いた青春物語として予想以上に楽しめました。久しぶりに再会した妹とのふれあいや、幼なじみの女性との優しい関係がとてもいい。お笑いの世界の厳しさをリアルに描きながら、適度にユーモアも織り込んでバランスが取れている。爽やかな読後感です。 2016/09/06
なな
29
浜口さん4作目。今回も面白くて、あったかい。芸人の話だったから 途中で断念した本を思い出して、少し 構えたけど すらすらと読めた。ほんと、浜口さんの本 今のところ 外れなし❗2017/09/30
keith
25
売れない若手ピン芸人の物語です。何よりも笑いが優先される大阪でもがく主人公が、家族や友人、そして仲間たちとの付き合いを通して自分の進む道を探していきます。芸人の道は現実にはもっと厳しいのかもしれませんが、ストーリーは面白く爽やかな読後感でした。2016/09/09
ちょん
16
第5回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作。 最初から最後まで優しい文体で話が進む。登場キャラもとてもわかりやすく話にのめりこんだ。ピン芸人の戸田雄貴が主人公。亡き芸人の父親との思い出、異父妹の楓との再会、芸人仲間との絆などエピソードもあたたかい。才能勝負の世界でブレイクできずに焦る兄を支える妹。面白かった。他の作品も読みたい。2014/01/19