内容説明
中学の時ひょんなことからバドミントンを始めることになった水嶋亮。オファーを受けて進学した名門・横浜湊高校には文武両道イケメンエースの先輩をはじめ、無敵の双子ダブルスにクールな帰国子女など個性豊かなチームメイトたちが。かけがえのない仲間を得た水嶋は、さらなる高みへと挑んでいく。三度のメシとバドミントンな超純粋高校生たちを瑞々しく描いた青春バドミントン小説。文庫書きおろし。
著者等紹介
小瀬木麻美[コセキアサミ]
京都府出身。奈良女子大学卒業。神奈川県在住の現役書店員。『何度でも君に温かいココアを』(ポプラ社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
91
〈部活本〉バトミントンの強豪校にスカウトされた亮。仲間、先輩、恩師、家族、ライバル…もう全員がいい人ばかり。インターハイでの三冠を目指し、つらい練習に耐えて成長していく。足の引っ張り合いも妬みも悪口も一切ない。終始一貫 爽やか青春スポーツストーリーだ。読んでいて晴れ晴れと気持よく、部活に夢と希望をてんこ盛りに抱いている新入生には、ぴったりだと思う。実に清々しい!2017/04/20
takaC
73
テニスでも「ラブオール」という言葉は使うけど「ラブオールプレイ」という言葉は使わない。あざみ野高校ハンドボール部の話よりこっちの方が面白かった。男子たちが主役だからだな。2018/09/28
ばりぼー
69
仲間同士の喧嘩も、ライバルの嫌がらせも、不慮の事故も病気もなく、真っ直ぐバドミントンに打ち込んで「勇往邁進」していく青春小説。バドミントンの強豪横浜湊高校に入学したと思ったら、地獄の夏合宿(笑)を経て、新人戦、そして瞬く間に真夏の沖縄インターハイへ。ページをめくると1年経っていたりするので、キャラの区別が実に難しい(笑)。「本当の強さというのは、圧倒的な力の差を見せつけるということではなく、どんな不利な状況からでも巻き返し、勝つというより負けないということかもしれない」など、ぐっとくるフレーズも随所に。2015/08/03
七色一味
50
読破。競技としてはマイナーなバドミントン。そういえば、バドを扱ったコミックも見ないような…。でも、多分誰でもやったことのある超メジャーな「公園スポーツ」だったりする、かも(笑) そんなバドミントンを正面から捉えたスポーツ小説です。「それ~」「やぁ~」みたいな、羽根つきか! 的なイメージもあるかと思いますが、これが意外と超ハード。スマッシュの時のシャトルの初速は時速200キロを超えようという、瞬発力と反射神経、そして相手との駆け引きも必要な、奥深いスポーツを丁寧に、爽やかに描いた物語はなかなかオススメです。2013/07/02
kana
43
バドミントン部だったので、ドライブ、ドロップ、ヘアピン等懐かしいなぁーと思いながら一気読み♪シャトルのストラップ私も付けてた(笑) 主人公の水嶋亮くんをはじめ、バドミントンが好きな人達ばかりが登場するので何だか嬉しい(∩´∀`∩)試合を親が見に来てくれるのって嬉しいし恥ずかしくもあるんですよね。わかるよ亮くん!と心の中で呟きました。 試合の描写がもっとあれば嬉しかったな。遊佐さんと亮くんの試合の様子をもっと知りたかった。読後は爽やかな気持ちになります(*ˊૢᵕˋૢ*) スポーツってやっぱりいい☆2017/09/14