内容説明
「このごろさ、おれをじーっとみているやつがいるんだよな。へんなやつ!おれは、ひとりでかっこよくたのしくやってるんだからさ。だれかがそばにいるなんて、あー、じゃまくさい!」なーんていっているきつねくんですが…。
著者等紹介
礒みゆき[イソミユキ]
栃木県生まれ。東京女子大学短期大学部卒業。造形作家、舞踏家を経て、絵本・童話・紙芝居作家として活躍中。紙芝居「ねんねねんね」で高橋五山賞審査員特別賞を受賞
はたこうしろう[ハタコウシロウ]
兵庫県生まれ。京都精華大学美術学部卒業。絵本作家、イラストレーターとして国内外で活躍するほか、ブックデザインも数多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なななお
23
続編『それで、いい!』が、今年の読書感想文課題図書に選ばれたので、再読。乱暴者のきつねは、いつもいたずらばかり。そんなきつねをじっと見つめるものがいました。うさぎです。豚の家の屋根に登っている時も、落とし穴を掘ってる時も、じっと見ています。「なんか文句あっか?」「見てても、いい?」いつも遠慮がちに付いてくるうさぎが、最初は疎ましかったきつねも、段々うさぎのことが気になりだし…。ワルに憧れる気持ちも分かるし、何故いたずらばかりして、皆の気を引こうとするのかも描かれていて、読み終わると心が温かくなるお話です。2023/05/27
ほんわか・かめ
17
自分にないものを持っていると気になるもの。きっと自分では思いつかないような行動を取るからだろうね。自分に興味を示してくれていた相手が急に姿を見せなくなるのも気になるよね。2、3年〜。〈2016〉2023/06/17
まるす
10
「おぎょうぎよのよいおよぎかた」面白い。ついて来て見てるだけのうさぎがいたら嫌いになりそう。でも急にいなくなったら…?「まいごになっているのは、じぶんのようなきがしました」がポエミー。最後はきちんと伏線を回収した。低学年でも読みやすそう。2023/10/27
魚京童!
6
みてても、いい?2013/12/12
遠い日
5
『それで、いい!』からこちらへ。きつねとうさぎの関係がこれでよくわかりました。こんな経緯があったのですね。いたずらきつねの溌剌として自分らしい態度に憧れるうさぎ。「お姫さま」みたいな目で、きつねを見つめます。ただし、「みてても、いい?」とことわって。憧れが強すぎて、目が離せないのでしょう。こういう気持ち、よくわかります。自分にないものを持つ友だちのことを、もっと知りたいと思うから。ちょっとした行き違いはあったけれど、それも理由のあったこと。心通わせるふたり、とってもお似合い。2023/04/12




