ポプラ文庫ピュアフル
プラスマイナスゼロ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784591121368
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ある時、センコーがアタシらを見てこう言った―「プラスとマイナスとゼロが歩いてら」。不運に愛される美しいお嬢様・テンコ、義理人情に厚い不良娘のユーリ、“歩く全国平均値”の異名をもつミサキの、超凸凹女子高生トリオが、毎度厄介な事件に巻き込まれ、海辺にあるおだやかな町・葉崎をかき乱す!学園内外で起こる物騒な事件と、三人娘の奇妙な友情をユーモアたっぷりに描いた、学園青春ミステリ。

著者等紹介

若竹七海[ワカタケナナミ]
1963年東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒業。1991年『ぼくのミステリな日常』でデビュー。日常の延長で事件が起こる“コージー・ミステリ”の、日本における第一人者。本格推理、ホラー、パニック小説なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠たい治療家

56
お嬢様だが恐ろしく運の悪いテンコ、素行不良・極悪腕力娘のユーリ、何でも人並み・歩く平均値のミサキ。通称“プラスマイナスゼロ”トリオ。三人が繰り広げる『日常の謎』ミステリかと思ったら違った。幽霊が現れたり、ありえないギャグの様な不幸に見舞われたりと、笑い満載のコージー・ミステリ。何気ない日常に人の抱く悪意をさらりとシニカルに織り交ぜ、ドタバタコメディのテンポで展開していく。笑いだけでなく、三人の友情なども描かれて愛着がわく。キャラ設定が面白くサクサク読める。文庫だけの『卒業旅行』のエピソードもよかった。2011/02/06

ジンベエ親分

53
葉崎市シリーズらしい。女子高生3人組のドタバタミステリー短編集。女子高生なのに死体に遭遇するわ謀殺事件の推理をするわでなかなかの活躍ぶり。あり得ないほどはっきり色分けされた性格設定や会話文のおかげでゲラゲラ笑いながら読んでしまうが、けっこうダークな話も多い。幽霊話の短編も、結末はかなり乾いた黒いユーモアを感じる。笑えるが、かなり黒いぞこれは(笑) 叙述トリックを張った話もあり、3回ほど読み返すハメに(笑) ちとアンフェアっぽいけど短編だし仕方ないか。この極端な設定を笑えれば面白い作品。面白かった。2018/09/10

雪紫

29
再読。不運な成績優秀お嬢様テンコと昔気質の不良ユーリ、何もかも平均的なミサキの女子高生トリオが不運のせいで色んなことに巻き込まれるトラブル系コージーミステリ・・・死体多っ! 基本的にキャラの掛け合いがコミカルで読みやすいけどそのコミカル代表(?)「そして、彼女は言った」の後の話、「青ひげのクリームソーダ」や「クリスマスの幽霊」など若竹さんらしいブラックさも随所に潜む。3人組の馴れ初めが書かれた後に用意された最後の話の〆も何処か切ない後味。ある意味で明るい若竹さんを求めてる人には最適かも。2020/02/29

マッちゃま

26
超絶に不運過ぎるお嬢様テンコ、髪も服も赤い不良娘ユーリ、容姿も成績も含め歩く全国平均値ミサキ、そんなプラスとマイナスとゼロと揶揄される女の子達の青春学園ミステリin葉崎市。キャラ設定に惹かれて購入しましたが、いや何気に面白かったです。若竹さんらしくブラックで毒があるオチや謎解きの意外過ぎる答え、でも ほっこりがあったりと多彩な味付けえ楽しめる7作からの短編集。架空の街 葉崎市を舞台にしたシリーズ第5作とか。読んでない他の作品も少しずつ探して読んでいきたいと思います。2018/11/22

はらぺこ

25
連作短編集。 裏表紙に学園青春ミステリって書いてあったけど、学園青春ドタバタコメディやと思いました。 他の葉崎市シリーズも読んでみようと思います。2015/12/12

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