内容説明
「結婚しない」という条件で異国の地に赴き、店番をしながら老いていったアントンさんの熱い涙(アンデルセン『ひとり者のナイトキャップ』)。息子の誕生から早すぎる死までを素朴な会話文に写しとり、父親の深い愛情が胸に迫るビョルンソンの『父親』。数々の武勇伝を誇る乱暴な夫が、エルサレムからフィレンツェへ聖火をもちかえる旅で人間的な優しさに目覚めていく物語(ラーゲルレーヴ『ともしび』)。清らかな心を描き出した三篇。
著者等紹介
アンデルセン[アンデルセン][Andersen,Hans Christian]
1805‐1875。デンマークの靴職人の家に生まれる。自費出版で本を出し作家の道へと踏み出した。「旅は人生の学校」と語り、海外の作家たちと友情を結びながら、小説『即興詩人』や『人魚姫』など約150作の童話を残した
ビョルンソン[ビョルンソン][Bjornson,Bjornstjerne]
1832‐1910。19世紀のノルウェーを代表する詩人で、故国ではイプセンと共に人気がある国民作家。若き日より新文学のリーダーとして活躍し、山間地の美しい恋愛を描いた小説『アルネ』など、純朴でヒューマンな作風で知られる。詩はノルウェー国歌にもなっている
ラーゲルレーヴ[ラーゲルレーヴ][Lagerl¨of,Selma]
1858‐1940。『ニルスのふしぎな旅』で世界中に愛読者をもつ、スウェーデンの作家。教師時代に雑誌の懸賞に応募した『イェスタ・ベルリングの伝説』が大きな反響を呼び、各国で翻訳、出版された。女性初のノーベル文学賞受賞者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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臨床心理士 いるかくん
神太郎
鯖