内容説明
図書室で『黒い本』という怪談を見つけたぼく。本を読み進むうちに、ぼくのまわりでも本と同じような恐怖が起こり始める…。13編×2の極上の怖い話集。小学校上級~。
著者等紹介
緑川聖司[ミドリカワセイジ]
2003年『晴れた日は図書館へいこう』が第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞を受賞。大阪府在住
竹岡美穂[タケオカミホ]
フリーイラストレーター。埼玉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
p.ntsk
66
図書室にあった一冊の怪談本をめぐるホラー。作中作の本が現実に作用するかのように起こる怪異。現実との境界が曖昧になっていく様がいいです。有名な怪談話を取り入れつつアレンジして学校の怪談的ホラーに仕立ててあります。児童向けなので描写はそれほど強烈ではないけど入れ子構造の構成は面白いと思いました。 2019/06/10
☆よいこ
65
児童向け怪談。本の怪談シリーズ①児童の中では「色の本」と呼ばれ高学年~中学生まで人気のシリーズ。図書室で黒い本を拾った少年が本を読み進めていく中で、本の内容と似た不思議で不気味な出来事に出会う。[1.図書館の怪談][2.テケテケさん][3.曲がり角のさっちゃん][4.見えない訪問者][5.箱の中][6.見るなよ][7.ブレインマネージャー][8.黒い携帯電話][9.虫の知らせ][10.後ろの席][11.ここからだして][12.四すみの怪][13.赤い本]▽怪談話がひとつにまとまっていて面白かった。2019/12/16
紫陽花と雨
41
「黒い本」て知ってる?読むとね、本に書いてあることと同じことが起きちゃうんだって…。ページを開いて目次を読む、作中、黒い本を図書室で見つける少年、読み始めた本の目次はこの本と同じ内容だった…。絶妙なリンク具合が怖さを増します。そして第13話のタイトルは「赤い本」次の本に続くわけですね…学校の怪談系ですが、身近にあるかもなホラー、児童文学といえどなかなか侮れない、ぞくっともして怖面白かった。子どもはもっと怖がりそう。これ表紙にイラストがなかったら作中の本に近くて更に怖かっただろうなあ…。2019/05/30
☾·𓂃 𓈒夜咲碧 @関係募集
24
初投稿。 怖い本好きにはたまらない、怖い話がたくさん乗った物語! 夜に読んだらめっちゃ怖い...((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル たくさんのシリーズがあって、すごく面白かった✨2023/08/04
七月せら
24
読めば読むほど現実世界とリンクしていく怪談は展開が読めそうで読めなくてドキドキしました。児童向けということでガチガチのホラーは苦手な私でも丁度いい怖さを味わうことができて、夏の夜にはぴったりです。2018/07/25