橋はかかる

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591118535
  • NDC分類 779.5
  • Cコード C0095

内容説明

被差別部落出身であることを公表した村崎太郎。ごく一般的な家庭に育った栗原美和子。悪戦苦闘の3年間、少しずつみえてきた希望の橋。

目次

第1章 少年期
第2章 思春期
第3章 十七歳
第4章 東京進出
第5章 うつへ
第6章 心の扉
第7章 新たな試練
第8章 旅の途中
第9章 未来へ

著者等紹介

村崎太郎[ムラサキタロウ]
1961年、山口県生まれ。17歳で初代次郎とコンビを結成し、日本に途絶えた猿まわしを復活、次郎の“反省”ポーズで全国的な人気者になる。1991年「文化庁芸術祭賞」受賞、92年にはアメリカ連邦協議会から「日本伝統芸」の称号が授与された。2007年11月栗原美和子と結婚。翌08年、被差別部落出身者であることを公表。09年に自叙伝『ボロを着た王子様』を発表。ここ数年は日本各地の農家や漁村、限界集落、ハンセン病療養所や原爆被爆者のご家族等を訪ね、共に語り合う「出会いの旅」を続けている

栗原美和子[クリハラミワコ]
1964年、福岡県生まれ。フジテレビプロデューサーとして『ピュア』『人にやさしく』『不信のとき』等、連続ドラマで数々のヒット作を世に送り出すほか、里親制度をあつかった『ぶどうの木』や在日韓国人と日本人の結婚をテーマにした『東京湾景』等、社会問題に対する深いアプローチにも定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うりぼう

30
人権研修で講師が紹介された本。太郎次郎の猿回しは、テレビでもお馴染みだが、その影の部分を知る。「橋のない川」に川に橋を架けようとする勇気と行動が素晴らしい。一人では困難でも、二人なら乗り越えられる、愛の物語。前の2冊が個人の著作で、今回が共著、その差は、差別された者と差別を知らない者が、お互いに理解しあうためには、どう伝えることが大切かの視点で語られるていること。差別と向き合うことは、自分と向き合うことであり、被差別者という抽象的な人でなく目の前にいる人と向き合うこと。自分も正面から向き合える人になりたい2012/03/21

しげ

11
著者は「反省!」で一世を風靡した、猿まわし芸人「太郎次郎」の太郎さん。被差別部落出身であることをカミングアウトし、部落差別問題について言及した私小説が、話題になるどころか、完全にメディアから黙殺されてしまったというエピソードに、問題の根の深さを感じました。「頭では理解できていても、心が拒絶してしまう。そういう哀しい現象が、人間の世の中には潜在してしまっている」という言葉が印象に残りました。簡単なことだけど、先入観だけでひとりの人間を見ないようにする、ということが大切なのだと感じました。2013/12/11

雨巫女

6
妹が嘱託で行ってる役所の講演会の資料を借りて読む。だって明日返すって、言うんだもの。必死。2010/08/30

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

5
ノックアウト、感動。「太郎が恋をする頃までには」がリリースされた後の状況はまったく意外。日本ってそんな国だったんだ。寝た子を起こすな、というのは寝てくれていたほうが都合がいいから。どんな都合で起きていたい子を無理矢理寝かせているのか、都合がいい、とは己の既得権のことなんだろう。既得権にしがみつく人は不自由だ。そしてその不自由さによる鬱屈をほかの人にぶつけちゃうんだ。それが差別だ。2013/12/22

りー

5
無知、知らないということは罪だなと思った。なんてコメントしたらいいかわからないけど、多くの人が読むべき本だと思う。たくさん本を読んだり勉強しても実のところは知らないとこが多い。2010/07/20

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