内容説明
酒と女に溺れる直江の秘密に気づいた倫子だが…。優秀だが、どこか影のある孤独な外科医・直江が最後に選んだ道は…。人間の弱さとどうしようもない運命にさいなまれながら生きる男と女の生き様を描いた渡辺文学を代表する傑作。
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
北海道生まれ。医学博士。1958年札幌医科大学卒業後、母校の整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年「光と影」で直木賞を受賞。1980年に吉川英治文学賞を、2003年には菊池寛賞などを受賞する。作品には初期の医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに、華麗な現代ロマンを描く作家として、現在文壇の第一線で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫の煙
2
昼のテレビドラマのようだと思っていたら、ドラマ化されていた。 2001年版の志村倫子は竹内結子♪メロドラマに終わらない内容 なのは、医療の問題に踏み込んでいるから。終末医療、健康保険 の問題など、1972年の発表時に現在を予見していたかのよう。 2012/02/07
斎藤大幸
0
死を受け入れる立場と、その周囲の人たちの微妙な相互心理が細やかに描かれていて、双方に感情移入できた。終末医療問題や保険医療制度の矛盾点や盲点などにも風刺した医大出身作家ならではの秀逸な作品。2013/01/13
ちくわ
0
何も残らない透明な悲しみ
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