内容説明
日常のループから抜け出したくて、行き先も知らない寝台特急に飛び乗ってしまった奏。不良風の家出少年に出会い、なぜか一緒に広島へ。切なくもさわやかなロードムービー風の物語。
著者等紹介
ひろのみずえ[ヒロノミズエ]
1976年生まれ。女子美術短期大学卒業。環境芸術学園にて石崎洋司先生に師事。2005年『デンデラノ』でジャイブキャラクター大賞優秀賞受賞を機に執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はるき
15
大雑把に言えば地元を通り過ぎるのが何か痒いな。少年少女の葛藤は、今はもう良く思い出せない。けれど、焦りとか不安は知ってる気がする。エイッと特急に飛び乗って旅に出るのも10代の特権か。2016/02/10
ヘビメタおやじ
5
あのひりひりしていた頃をしっかり思い出させてくれます。恋物語でないのもいいですし、ロードムービーのような進みもいいです。ちょっと読んでる方が照れる表現もありますが、その書き手の青さも作品世界とマッチしていい感じです。ヤング・アダルト万歳、という作品だと思いました。2014/09/18
まさむね
4
前半はやや行き当たりばったりすぎていたが、後半は感情移入できた。読み終えて表紙を見ると感慨深い。2011/01/20
のみちゃん
3
夜行列車や新幹線に飛び乗って非日常へ出かけたくなる。横浜駅での奏を見て「あ、私だ」と思った。昨今、未踏である中国、九州、沖縄へ行きたいと言いながら、まだ踏み切れない私。「こんなに簡単に旅ができる。何してんの、私?」と思った。自由にできるお金とカメラを持って旅に出よう。私も何か見いだせるかもしれない。2013/08/06
りょくちゃ
3
10.1.263p。ポプラ社。teens’BestSelections26.いつもと違う列車に飛び乗った奏。発作的に乗り込んでおどおどしていたらオレンジジャージの少年と出会って。大人が読むとまぶしく痛い。○2010/07/13