内容説明
「おまえ、なんでそんなに漫才好きなの?」「なんでて、おもろいやつが一番やないか」「一番て…そうか、そうかなぁ」「決まってる。勉強できたかて、スポーツできたかて、なんぼのもんや。たいしたことあらへん。やっぱ、おもろいやつが勝ちやで。絶対や、歩」。漫才『ロミオとジュリエット』の行方は…。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県に生まれる。青山学院大学文学部卒業。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー』シリーズで小学館児童出版文化賞を受賞
鈴木びんこ[スズキビンコ]
埼玉県に生まれる。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マッピー
17
何のとりえもない普通の中学生。それでいいと思っていた瀬田歩は、「普通じゃない。俺にとっては特別や」と秋本貴史に申し込まれる。何を?漫才の相方を。正直歩のどこに秋本が特別を感じたのか、最後まで読んでもわからなかった。これで完結しても十分満足できているんだけど、続きがあるのよね。どうもこの作者って、シリーズが長くなればなるほど登場人物に感情移入して、モノローグが膨大になって話のテンポが悪くなる癖があるんだよなあ。この先がちょっと不安。2024/10/29
Kikuzou
12
中学生の娘のために借りてきた本ですが、ちょっと読み始めたら結構面白くて、一気読みしてしまいました。心を閉ざしていた歩が、これからどのように自分と向き合い、人を受け入れていくのか、続編が楽しみです。2016/05/19
mizuki
3
あとがきに、すごく共感した。「いっぱいに手を伸ばして他者を求めてください。特別な相手とその手で繋がってください。そして、あなた自身の内面も個もすこしも見ようとしないものに、力の限り抗ってください。」自分の学生の頃の怒りの正体を、ズバリと言い当てられた感じです。もちろん、内容も面白いです(あとがきだけじゃなく)(^_^;)2014/02/10
むっちょむ
2
切ない気持ちにもなるし、くすっと笑えるし、 読んだ後の読了感は良かったです。 ふつうにいきるってなんなんだろうなぁ。 思秋期の頃の、もやもやギスギスした感じは、今でもなんとなくざらっと思い出すけど、普通に生きることにもう抵抗すら感じないし、そう自分の子どもにも生きてくれた方が、本人が楽だろうなぁと思うし。 でも、そういうことに抵抗感を感じる、でも大胆なことはできない主人公に、なんとなく共感を、なつかしく思い出す感じ。2018/03/30
ともさん
1
最初は登場人物が多く戸惑ったが、後半面白く読み進めた。中学生時代をどう生きるかという作者の呼びかけととらえた。2016/07/01
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