内容説明
子供の病死原因トップの小児がん。中でも治療が難しい小児脳腫瘍の第一人者である澤村豊医師。命を繋ぎとめるためにやってくる子供たちに、一緒に病と闘うことを約束し、あきらめずに病へと立ち向かう澤村医師の壮絶な日々を見つめるノンフィクション。NHK「ドキュメントにっぽんの現場」を書籍化。
目次
第1章 小児脳腫瘍と闘う少女、キヨカちゃん
第2章 命をかけた闘い―キヨカちゃんと澤村医師、魂の交流
第3章 さわむら先生助けて
第4章 子どもたちの「夢」を守りたい
第5章 澤村医師の原点―セイシロウくんが残した言葉
第6章 ジュンイチくんと澤村医師―二人三脚で闘い続けた十五年
第7章 一人でも多くの子どもを救うために
最終章 いのちの約束
著者等紹介
板垣淑子[イタガキヨシコ]
1994年NHK入局。報道局首都圏部、衛生放送部、仙台放送局、報道局番組部、スペシャル番組センターを経て、現在入局16年。これまでにNHKスペシャル「エイズ感染爆発をどう防ぐのか」、NHKスペシャル「調査報告日本道路公団~借金30兆円膨張の軌跡~」、NHKスペシャル「ワーキングプア~働いても働いても豊かになれない」、NHKスペシャル「無縁社会」などの番組制作を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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月華
1
図書館 閉架書庫から出して頂きました。2010年3月発行。2008年6月にNHKで放送された番組をもとにしているそうです。ここまで子どもたちのために尽くせるのはすごいと思いました。2021/09/20
あむけ
1
脳腫瘍を抱える子どもと治療に当たる「さわむら先生」とのひたむきさに感動。8歳で逝った子どもが残した手紙、「くよくよしない。おわったことも、これからのことも、よくよく考える」、私も大いに励まされた。2012/11/29
ぴーすけ
0
☆☆☆☆2014/10/25
のち
0
小児脳腫瘍に向き合う澤村医師、患者とその家族への取材を基にまとめられた本。大変読みやすいのは、もしかしたら小児脳腫瘍患者自身が読者となることも想定したのかな。 医療も科学も発達しつづけている今でも、難病であり専門家の少ない分野とのこと。澤村医師の手腕や信条を受け継ぐ後進が育つ環境を、きちんと整えていってほしいと思う。2012/03/12
mukimi
0
医者は命を救うことだけ。金や名誉はいらない。研究に進むことが勝ち組のように感じて臨床の目的がよくわからないような状態だった私にとても強く響いた言葉だった。2011/01/06