内容説明
クールでデキる大人びた小学三年生、タカシ。大人なのに、バカで子どもみたいなかけだしお笑い芸人、正哉。教えたり教えられたり、助けたり助けられたり、二人の関係は、ふしぎで微妙で、あったかい。大人も子どもも関係ない、彼らの成長物語。第１回ズッコケ文学賞審査員賞受賞作。
著者等紹介
川上途行［カワカミミチユキ］
１９７９年、東京都生まれ。埼玉県在住。新潟大学医学部卒業。第１回ズッコケ文学賞審査員賞受賞（原題「橙色としゃべり言葉」）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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karipo
5
2012-44 始めはタカシのことをただのクールで生意気な小学生だと思っていたけど、バカで子供っぽい大人の正哉と出会い、お笑いコンビを組み、練習を続けるうちに、子供みたいな所も見えてきたし、ＴＶに出たことから冷やかしにくる上級生に立ち向かう熱い勇気も生まれて、読むうちに、タカシを尊敬するようになった。これから、この二人のお笑いコンビはどんな活躍をするのかな〜(^ ^) 2012/12/26
遠い日
3
とってもクールな小学３年生、タカシ。売れない芸人の正哉とのコンビが、とにもかくにも関わりあって、お互いを思いやって、変化してゆく。その道筋がじわじわと、くる。タカシのクールさ、正哉の頼りなさが時にはがゆくもあるのだが、二人で「人生」なんぞに気付いてゆくさまが、好感がもてる。お互いに生きる力を得たんだな。2010/02/04
のみちゃん
2
二人の関係性が良いなぁと思いながら楽しく読み終えた。主人公が入れかわりながら進む描かれ方も良かった。タカシのママも暎子さんも格好良いなぁ。二人とも年下だと思うと凹むなぁ…。また出会いたい登場人物に多く出会えた作品だった。2014/03/21
さっちぃ
2
とにかくタカシのツンデレっぷりがたまらなかった(笑)まさ兄は本当に人がいいなぁ♪りこちゃんもえいこもママも登場人物みんな好きだ!!とってもいいお話し。また読みたいな。2010/08/06
そら@真面目にダイエット中
1
幼い頃両親が離婚し、母親と二人暮らしのタカシは、小学生なのに笑う事も殆どなくめちゃくちゃクール。一方、公園で知り合ったまさ兄は売れないお笑い芸人。そんな二人が漫才コンビを組み、漫才をしたりまさ兄やその彼女との触れ合いの中で、タカシの心が成長していく、という物語です。タカシがクール過ぎて淡々とした台詞も多く、冷めた視点で語られる部分も多いのですが、まさ兄のおどけた明るさもあり、暗くなりすぎず重くなりすぎず読める雰囲気になっています。2010/04/28
