内容説明
まちのくらしがだいすきなちいさなうさぎ。でも、あるひ、こうえんでちゃいろいうさぎとともだちになって、いつしかまちのくらしをわすれていき…。
著者等紹介
ラッセル,ナタリー[ラッセル,ナタリー][Russell,Natalie]
イラストと布のデザインを学び、現在ダンディー大学で教鞭をとるかたわら、数々の展示をおこなっている。スコットランドの町、ブローティーフェリーに住む
礒みゆき[イソミユキ]
造形作家、舞踏家を経て、現在絵本・童話作家となる。また、精神科病院、小児科病院、老人福祉施設で、童話創作教室、朗読などでアートセラピストとしても活動中である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
102
街の暮らしが大好きなちいさなうさぎ。お気に入りのカフェやパン屋もあって毎日が楽しい。だけど、月を見上げて思う。「あそこに誰かいるんじゃないかな」。そして満月の夜、公園でギターを奏でる茶色いうさぎと出会う。一緒にいると楽しい。でもやはり街の暮らしが恋しくなって……。グリーンを基調にした美しい絵本。イラストとテキスタイルのデザインを手がけるナタリー・ラッセルさんは、シルクスクリーンで様々なカタチを絵にあしらっている。チェック柄の月がキュート。花や木のモチーフは日本の伝統的な模様にインスピレーションを得たそう。2016/05/29
Natsuki
64
まんまるお月さまの夜。ちいさなうさぎが出会ったちゃいろいうさぎ ̄(=∵=) ̄なんて可愛いうさぎたち♪優しい色合いに和洋折衷な絵。色の組み合わせなのか?奥行きと立体感もあり、まんまるおつきさまも独特な表現。ラストは少しホッとしました(^。^)2016/10/14
Kawai Hideki
62
「ウサギの絵本読みたい」に応えて。出会いと別れと再会のお話。町暮らしの白ウサギが、ある満月の夜、公園でギターを弾く茶色いウサギと出会い、町を離れて一緒に暮らすようになる。ところが月の出ないある日、町の明かりを見ていた白ウサギは、町での生活を思い出して寂しさを感じてしまうのだった。茶色いウサギがギターを弾いたり踊ったりしても白ウサギの心は晴れず。次の日、ついに、白ウサギは町へ帰ってしまう。以前のように一人で暮らす白ウサギだが…。お互いの心地よい暮らし方と適度な距離感に気付く二人はオトナな関係だなぁと思う。2017/01/29
tokotoko
40
この絵本の見どころは、洋風の絵の中に、ふと和風な柄が埋め込まれていて、何だかホッとするところです。スコットランドにお住いの作家さんは、絵本を描かれる以外に、布のデザインや大学の先生もされる方のようです。いろんな引き出しを持たれ、気づかれたことを、絵や文の随所にキュッと盛り込まれたんだろうって思います。さて、タイトルの「おやくそく」は、聞こえましたか?私は、ボーッと読んでたのか、「あれ?いつの間に・・・やくそくしてたん?」でした。でもそれもまた何か・・・楽しかった。月をみると、思い出してニッコリしそうです。2016/04/29
ゆみ
28
街の暮らしが大好きなしろうさぎ。月夜に出会う茶色いうさぎ。 お友達になったけれど、街が恋しくなるしろうさぎ。 で、離れ離れになるのねっていう話じゃなくて、そう、また会える。 街が好きでも田舎が好きでも、その人のことが大好きってありだもの。 そんな素敵なお話。いろんなことを越えて繋がれるんだよって言ってるみたい。 独特の色使いに和の模様があったりして、なんとも不思議な雰囲気の作品、 いろんな選択肢があるのだと絵と物語で教えてくれる、素敵な作品でした。2016/06/26