内容説明
ふたりの少女・ルミとミドリは公園で不思議な老人と男の子に出会う。男の子は、精巧に作られた腹話術の人形だった。すっかり人形に魅せられたルミは、ミドリの止めるのも聞かず、老人の家へついていってしまう。ルミがそこで見た恐ろしいものとは…。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894年生まれ。本名は平井太郎。1923年『二銭銅貨』でデビュー。探偵小説の第一人者として『屋根裏の散歩者』『陰獣』『蜘蛛男』などの代表作を次々と発表。1936年、初の少年向け読み物『怪人二十面相』が評判を呼び、明智小五郎と少年探偵団が活躍する「少年探偵」シリーズとして現在も読み継がれている。1965年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
30
少年探偵シリーズ、十七冊目。少女クラブで連載していた作品ということでマユミさんが活躍(?)。前半の少女が人形に…というのにわかっててもドキドキ。地下ジャングルではなんだか力抜けちゃった。今巻の解説は松苗あけみさん、漫画も。2017/09/05
ぴかりん
22
Kindleにて。前半は不気味な雰囲気で引き込まれましたが、後半はマユミさんの活躍(?)ばかりで、しかも不気味さから漫画っぽさに変わってしまって、ちょっとね…。明智探偵の登場シーンもほとんどなかったしな。2017/10/12
花々
16
人形がキーワードとなり、不気味で怖さもあり面白い。その怖いもの見たさというのか、展開に引き込まれて、途中で本を閉じられず夢中で最後まで読んだ。ロボットが出てきたり、思いもよらぬあっと驚く展開など、やっぱり乱歩は、大人向けのものより、この少年探偵団シリーズの方が、今読んでも好きだなあ。2016/01/27
ゐづる
10
これ!小学校のとき読みたかったけど、読めなくって悔しかったんですが、やっと読むことができました!この不思議な人形の世界は、ある種の神々しさがありますね〜現代の小学生にも読んでほしい!2013/04/08
ホームズ
10
相変わらず子供相手には怪人ですね~(笑)今回は珍しく利用した相手を消そうとしてみたり割と凶悪でしたね(笑)そして相変わらず目的がちっちゃい(笑)後半のマユミさんの冒険はすごいですね(笑)人造人間の挿絵はどこまで本気だ?って笑ってしまった(笑)ジャングルの冒険とかそういった想像力が素敵です(笑)解説のマンガもちょっと面白かった(笑)2009/07/29