内容説明
『カルメン』はウブな純情男を誘惑したワガママ女!?―『蝶々夫人』『椿姫』『セヴィリヤの理髪師』など傑作五曲を取り上げ、オペラを楽しむための秘訣を伝授する痛快な入門書。お薦めの演目やDVDなど役立つ情報も満載。
目次
第1章 コレでバッチリ、オペラの超基本(オペラってなに?;イタリアとドイツ、どう違うの? ほか)
第2章 まずはコレ!あなたを圧倒する最初の五作品(プッチーニ『蝶々夫人』―遊び人にもてあそばれた美少女;ヴェルディ『椿姫』―運命を呪いながら死んでいく美人娼婦 ほか)
第3章 よりディープにはまる厳選五作品(ヴェルディ『オテロ』―名将も陰謀にはめられて滅ぶ;モーツァルト『フィガロの結婚』―知恵で悪代官に勝つ方法 ほか)
第4章 コレッキリ!実用情報(初めてのオペラ、なにがいい?;チケットの買い方は? ほか)
著者等紹介
許光俊[キョミツトシ]
1965年、東京都生まれ。慶應義塾大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
269
超初心者向けのオペラ入門書。オペラのことは何も知らないという人が読者として想定されていて、一貫してくだけた口語で語られる。オペラと聞いてビビる読者を遠ざけないための配慮か。したがって、オペラはともかく知ってはいるけれど、これからもう少し学びたいというレベルまでが限界。なにしろ、大半がオペラのプロットの説明に終始するのだから。「まずはコレ!」という5作品は、『蝶々夫人』には、やや異論はあるものの、まあこんなところ。以下に語られるものも、紹介の域を出ず、許光俊氏の音楽評論としては個性が感じられなかった。残念!2016/04/12
takakomama
5
「オペラって何?」から始まり、おすすめ作品やあらすじ、実用情報など初心者向けの入門書。オペラはひと目で恋をして、殺人や自殺、狂気など話が極端!! チケットは高いし、何時間もかかって、夜遅くの帰りの足も気になります。それでも、本物の公演を観る価値があるし、音楽や衣装、お芝居など、いろいろ楽しめます。今年のMETのライブビューイング「ヴォツェック」の詳しい解説を読みたくて・・・ 2020/03/19
たぬきち
4
オペラの初心者向け入門書。オペラは素晴らしいものだけれど、必要以上に肩肘張らずに楽しんだらいいんだよというメッセージを感じた。また、実際はそんな呼び方はしないであろうが声の種類も非常に分かりやすい名称で伝えてくれたのでイメージしやすかった。オペラ全体の物語としてはフランス革命後に「個」の拡大が求められた時代にあっ個人のエゴとエゴのぶつかり合い。そして古典的な対立的構造が混ざりあってすごく面白そうに感じた。最後に参考文献やオススメDVDの紹介をしてくれていることも有難い。2016/11/29
penguin
1
図書館。『本の本』経由。観たくなります!ほんとに本当にこの本を読むとオペラが観たくなるんです!! 『セビリヤの理髪師』の続編が『フィガロの結婚』だったなんて!!新しく知ったことが多くて、とても好奇心を刺激されました。注釈で触れられてる本たちも気になるし、これって泥縄?!と嬉しい悲鳴があがりそうな一冊です。 しかしやっぱり、『カルメン』と『椿姫』は絶対に観なきゃいけないですな。2012/02/06
広瀬雅哉
0
実に過激な内容でした(^^;;2016/05/29




