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革命待望!―1968年がくれる未来

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591109250
  • NDC分類 377.96
  • Cコード C0095

内容説明

新しい「未来」は可能だ!下流、貧困、あすはわが身…生きかたのモデルが失われたいま、注目の論者たちが、思考の革命をくりひろげ、光ある未来をさし示す。

目次

全共闘と「あしたのジョー」(はじめに―丸山眞男をひっぱたきたい;熱気のなかで人生を考える;若者たちの自由主義革命―全共闘運動の時代;大学生たちが求めた自由;60年代後半の若者たちの課題;自己否定度チェック!;あしたのジョーの溶解志向;自由は「小さな幸せ」に負ける)
鼎談1 失われた自由を求めて(68年を反時代的に召喚する;閉塞感とリスクが蔓延する現在;前倒しで大人になる若者たち;真の創造性を対抗させよ)
中流か革命か(日本のネオリベラリズム;「大人になること」の意味;「自己責任」が求められる理由)
鼎談2 アナーキズム―破壊から創造へ(飼いならされた日常からの解放;アナーキーな創造力の行方;ローカルコミュニティとしてのジモト;全共闘をシラケも知らない若者たちへ)
青年・〓(すが)秀実の1968年(資本がもたらした自由;革命と祝祭、そして散文;ワーキングプアの先駆者―団塊世代;「党」とプチブルの想像力)

著者等紹介

芹沢一也[セリザワカズヤ]
1968年生まれ。思想史家。シノドス代表。慶応義塾大学非常勤講師。日本近代思想史とフーコー哲学を絡めながら現代社会を斬新に読み解く。また、セミナースペース「シノドス」とメールマガジン「αシノドス」で、アカデミズムの世界にしばられない、新たな「知」のシステム創出にとりくむことで、新感覚の言論人として大きな期待を集める

〓秀実[スガヒデミ]
1949年生まれ。文芸評論家。近畿大学国際人文科学研究所教授。現代にいたるまで「1968年」の第一人者として、それがもたらしたポジティブな可能性をもっとも熱く論じつづけてきた論客

橋本努[ハシモトツトム]
1967年生まれ。社会哲学者。北海道大学大学院准教授。経済思想、政治思想の研究を中心に、クリエイティブな主体を生み出す帝国の条件をめぐるラディカルな言論で注目をあびる

鈴木謙介[スズキケンスケ]
1976年生まれ。社会学者。関西学院大学助教、国際大学GLOCOM研究員。著書やイベント、自身がメインパーソナリティーをつとめるTBSラジオの人気番組「文化系トークラジオLife」で、若者の内面について同世代ならではの視点から繊細に読み解き、絶大な支持を集める

荻上チキ[オギウエチキ]
1981年生まれ。批評家。新世代の論者のなかでも、テクスト論、メディア論を論じる新鮮な感性と、鋭い語り口、異色の活動で脚光をあびる若手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

 

3
絓秀実の対談が面白いし、68年が「(反)革命」的に遂行されつつある情況において、例えば、「党」の問題が浮上していくが、スターリン批判、華僑パラダイムの後に、それが不可能であることを知りつつも、「大文字の決断」まで「谷を跳びうる潜勢力があると言い続けうるための、その力を養う」為には避けては通れないだろう。つまり、それは、「享楽」を抑圧するのではなくて、肯定しながらも如何に「革命」を持続させるのか、68年以降、ほとんどこの問いの前で空転し続けているように思える。2017/12/03

むちれお

2
立教大のシンポジウムから生まれた本とのこと。68年を主題としているけど、なかなか小難しい話だったな。たまにはこういう本も刺激があっていいけど。2017/12/24

msykst

0
チキさんの論文、日本ではじめて的確な赤木評が読めるっす。 チャーリーさんと橋本さんの話は芸大生としてベタに泣けるっす。2009/05/25

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