ポプラ文庫
翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784591108383
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C0195

内容説明

翻訳生活20年、訳書が300冊を超える人気翻訳家の初エッセイ集。翻訳のおもしろさ&むずかしさ、屋台のカレー屋になるはずがなぜか翻訳家になった理由などを、軽妙な筆致で綴る。江國香織との翻訳対談、金原創作ゼミ出身の古橋秀之、秋山瑞人との鼎談を収録。

目次

1 ぼくの翻訳事始め(屋台のカレー屋になるはずだった;はじまりは「ハーレクインロマンス」 ほか)
2 翻訳は悩ましい(アイをめぐる悩み;アイをめぐる悩み、ふたたび ほか)
3 翻訳家に未来はあるか(翻訳家に必要な才能;翻訳家に向かない辞書マニア ほか)
4 本をめぐる出会い、旅、人(ファンタジーの年;マジック・リアリズムの魅力 ほか)

著者等紹介

金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山県生まれ。法政大学社会学部教授、英米文学翻訳家。ヤングアダルトを中心に、幅広いジャンルの作品を精力的に翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

131
本読みでも知らない人が多いかと思うが、金原瑞人さんの文章が好きだ。翻訳家であり、大学教授でもある著者の話が、ここでは読むことができる。金原さんの学生時代のこと、就職のこと、翻訳の仕事をはじめたきっかけ、翻訳家になるためにはどうすれば良いかなど、さまざまなことが余すことなく記されている。この一冊を読めば、金原瑞人の概略を知ることができるのではないだろうか…。それだけではなく、翻訳家という仕事に興味がある人、翻訳家になりたいと思っている人にとっても参考になる本にちがいないと思う。2014/09/19

鱒子

46
図書館本。翻訳者 金原瑞人さんのエッセイ。去年 金原さん翻訳の素敵な本をいくつか読んだので、気になっていた方です。翻訳者としてのスタンスやテクニック、本を通しての出会い、江國香織さんとの対談etc なんとも具沢山の内容でした。2018/01/29

みや

39
20年以上300冊を超える本を訳してきた翻訳家のエッセイ集。海外文学の知識が薄いため、そこを補えていれば何倍も楽しめたと思うが、今の状態で読んでも十分に面白い。一人称「I」や終助詞の難しさ、共訳のやり方や長所など、気になっていた疑問に対する生身の回答を聞けたのは貴重な学びとなり、自分が日本語で小説を執筆する際の参考にもなった。初めて知ることも多々あり、納得や驚きを何度も得られる。翻訳は「一時的に像を結んだヴァーチャルな時空間」の例えが印象深い。カレー屋のエピソードはほぼ無いが、この題名は抜群の吸引力。2021/02/09

shikada

27
翻訳をする面白さや苦労をまとめた本。著者は翻訳家で、児童書など多くの小説を和訳している。”I"を訳すのは難しい、という話が面白かった。英語では”I”一択だが、日本語では私、僕、俺、わし、おら、わらわなど一人称がいっぱいある。どの一人称を使うかによって、キャラの雰囲気が変わってしまう。また語り手が人間でない場合とか、ストーリーの都合上語り手の性別を隠したい場合などにも”I”の翻訳は難しいとのこと。海外小説を読むひとにとっては、興味深く、発見の多い一冊になっていると思う。2019/04/30

ゆう

21
翻訳家のエッセイって新鮮でした。「I」をいかに訳すかというおはなしは、なるへそ~と興味深かったです。このエッセイを読んで、英語を読みたくなっちゃってウズウズ。未読の短編を読んでみるつもりだったけど、本屋さんで手に入れてきたのは、小学生の時大好きで何度も読んだ「あしながおじさん」のルビ訳付きバージョン。 2012/12/25

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