内容説明
ねえねえ、みて。わたしってこんなにかわいそう。ほーら。ヨヨヨヨヨ。さてさてこのおんなのなみだ、あなたはしんじますかな。
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年、福岡県生まれ。看板職人を経て、絵詞(えことば)作家になる。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞、『うそつきのつき』(文渓堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごとがたごと』(童心社)で日本絵本賞、『かあちゃんかいじゅう』(ひかりのくに)でけんぶち絵本の里大賞を受賞
マスリラ[マスリラ]
1969年、静岡県生まれ。千葉県在住。早稲田大学第一文学部美術史専修卒業。大学在学中からセツ・モードセミナーで学び、その後、福井真一イラストレーション教室、あとさき塾で学ぶ。1999年にPATER賞受賞、2000年と2004年にザ・チョイス入選、2006年と2008年にTIS公募入選、2009年にHB FILEコンペ藤枝リュウジ賞受賞。雑誌のイラストをはじめ、書籍の装丁など、多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
112
この絵本の内容は子供向けではないのだという気がします。やはり狂言の内容なのでしょう。話は結構面白く書かれていて大人は笑ってしまうのでしょう。絵がかなりこっけいなを通り越しておおげさな感じで書かれていて、見ていて笑ってしまいます。2017/11/30
たまきら
27
読み友さんから。オタマさん一人で先読みし「これおもしろいから一緒に読もうよ!」お誘いいただく。どりゃと手に取って一緒に読んで大笑い。これ、お茶で小噺があった気がする、ぷぷぷ。オカンが泣きまねしたら「なんでヨヨヨなの?」と素朴な質問アリ。しかし女子の立場ならたまったもんじゃないぞ。もっと怒ってブン捕れるもん捕っとけ女子! 2018/02/16
魚京童!
25
あなたは とっても かわいそう。2016/10/06
FOTD
24
絵が素晴らしくて思わず手に取った本。田舎から都に出てきていた大名が田舎へ帰ることが決まった。がしかし、都の女性にどうやって別れを切り出そうか。家来を連れて女性の家に行くが、、、。というお話。最後は大笑いして本を置いた。2023/05/26
chiaki
22
狂言『墨塗』のアレンジ。国元へ帰るお許しが出たお殿様。家来の太郎冠者を連れて、好きな都の女(執念深い)の所へあいさつに。ヨヨヨヨヨ…涙涙涙!女、なかなかの悲壮っぷりに殿様も気が付かない、目元にぺちょぺちょ塗るものに。笑 太郎冠者でかしたです!墨に取り換えるとはなかなか。読み聞かせは結構長いけど、長女もこの女の泣き演技に笑う傍ら、次女は途中で力尽きて寝てました。笑 6年『柿山伏』にあわせて。2020/11/29