内容説明
ぼくの大すきなじいちゃんが、車にのっていってしまった。団地のむこうにできた、「ことぶきえん」にはいるんだって。もういちど、じいちゃんにあいたい。ねこのゴンサははじめての道を、あるきだします。
著者等紹介
石倉欣二[イシクラキンジ]
1937年生まれ。東京都在住。東京芸術大学卒業。絵本に、『パヨカカムイ』(小峰書店/日本絵本賞)『たなばたむかし』(産経児童出版文化賞美術賞)『おばあちゃんがいるといいのにな』(日本絵本賞・けんぶち絵本の里大賞)ほか。さし絵に、『空ゆく舟』(小峰書店/赤い鳥さし絵賞)等多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gtn
26
愛する人との別れは必ず来る。だが、新しい出会いも必ずある。2022/11/19
り こ む ん
19
[みんなで絵本]で紹介していただいた絵本。現代の高齢化問題も含みつつな絵本。猫のゴンザのじいちゃんへの思いが、胸をつく。じいちゃんへが、ゴンザへ注いだ愛情と教えのは、いつまでも、ゴンザの中で生き続けてゆくのだな。寂しいけれど、笑顔で終われてよかったな。2013/12/14
美登利
19
【みんなで絵本】イラストが素朴なタッチで何とも可愛らしい。でも、内容はお年寄りの問題などさり気なく出てきて胸が痛い。ゴンサも寂しいけど、おじいちゃんもきっと寂しいんだろうなぁ。2013/10/26
ヒラP@ehon.gohon
8
飼い主のおじいさんが施設に入るために連れて行かれました。 おじいさんはねこのゴンサとの思い出をどんどん忘れていきます。 悲しい現実の前に、立ち尽くすゴンサ。 ゴンサは自分の道を歩いて行かなければならないのです。 忘れること、忘れられることが、今までの当たり前を変えていく寂しさに切なくなりました。2016/12/04
グーグー
4
再読。また表紙のゴンサに惹きつけられた。お話にちょっとうるうる。でもゴンサもじいちゃんも笑えるようになったのでよかった。作者の石倉欣二さんの絵がとても魅力的!2022/07/25