内容説明
12歳の少女リリが、犬と過ごした予想外の夏休み。ヨーロッパで話題のYA小説、登場。
著者等紹介
デール,ヴァレリー[デール,ヴァレリー][Dayre,Val´erie]
1958年生まれ。小説家。フランス中西部ベリー地方在住。10歳のころ、ランボーの詩に衝撃を受けて文学に目覚める。1989年にデビュー以来、20冊近くのYA小説、絵本のほか、大人向けの小説を執筆しており、作品はヨーロッパ各国語に翻訳されている。『リリとことばをしゃべる犬』で1992年にフランスの児童文学賞プリ・ソルシエール、2006年度ドイツ児童文学賞を受賞
堀内久美子[ホリウチクミコ]
1960年生まれ。翻訳者。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
プル
21
少女の心の成長途中に持つ、親への反抗心と、冒険心。こんな感覚が思春期の心の奥底にあった子供だったとしても、その空想に富んだ物語の作成結果を、親となって怒ることがないように…。親の立場を戒められる本です。その物語が、ガッカリとするような内容であっても、実際に起こった事でもなく、望む事でもないという事を思春期には頭の中で作り上げることができる。頭の中で考えたことを文字に起こせた事を、親だったら褒めて喜んであげたい。2020/08/13
yurayura
1
翻弄された!2010/08/24
にま
1
フランスに住む少女の夏休みの日記、という形式をとって描かれている作品ですが、表面上を信じて読み進んでいると・・・。大人への批判的な眼を持ちつつ、自らも大人になろうとしていく少女の鋭い感性を感じさせる一作。YAとはいっても、かなり読みなれた人じゃないときびしいかも。2009/01/30