内容説明
恨みを抱いて死んだ若い親王とその母の霊をよみがえらせ、怨霊朝廷を打ち立てて、都を支配しようと企む黒主。一方、信太の森にも魔修羅神なる怪しい影が忍び寄る。都を徘徊する“鬼”を操るのは誰なのか。目的は?森を、都を、そして愛しい人たちを晴明は守れるのか―。
著者等紹介
三田村信行[ミタムラノブユキ]
1939年、東京に生まれる。早稲田大学文学部卒業。幼年童話から大長編まで、児童文学のさまざまな分野で活躍中
二星天[ニボシテン]
京都在住のイラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirune
24
ええぇ~ そんな!矢比古がぁ~(/ _ ; )。。。あっちにもこっちにも悪巧みをする輩がいて、守らなきゃならない相手がいて、晴明 大忙しですね。損害を被りながらも辛くも勝利したけれど、黒主はしぶといなぁ。もう一波乱起こすんですね。身体の限界もありそうなのに…でも死んでも祟りそうな勢いがあるな(~_~;)あと、鷺麻呂が今回健気で良い味出してました、でも赤眉の方が素敵ですけどね☆2017/08/28
粋
5
話がどうなるか気になるから読んだけど、読むペースが上がらず読み終わるのに時間がかかった。何か救いがないし、玉藻の件も怨霊朝廷の件も、それまでは長々と書いているのに終わりは呆気ない。それに主人公があまり出ず強さもよく分からない。正直、黒主の方が凄いのでは…。一番良かったのは鷺麻呂の優しさではないだろうか(苦笑)2023/01/29
シュウ
5
次々と訪れる別れ。晴明の境遇が切ないな。2022/05/13
ゆたこまち
3
赤眉はなに?恋なわけ?どぅなの?そこにも実は何か隠れてるの?次で最後だと思うと寂しいなぁ。2017/02/19
SAGA
3
相変わらずすらすら読めてうれしいです、このシリーズ。この巻は信太の森をめぐってのVS玉藻の前と怨霊騒動が主な話です。『玄象』の名が出たときは「平安時代ものだとよくでるな!この琵琶!」と感心してしまいました。個人的には晴明対道満のシーンが萌えました。(ぐったりとした道満を晴明が腕に抱えて立ってるんですよv)2011/04/09