感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
51
ペンギンは熱帯にもいるので、南極でなくても驚かないが、しかしこれほど町の中を歩き回る姿は、この写真集が初見。悲しいことに、ペンギンが町の中にいるのは、本来のすみかが人間のせいで住めなくなったから。クルマにひかれるペンギンも多いというが、反面、町の人々がペンギンを大切にしていることも書かれている。少しだけホッとする。どうか絶滅しませんように。2018/01/31
宇宙猫
33
★★★★★ 庭にペンギンが巣を作るってワクワクする。でも、読んでいくと、ペンギンもやむなくそうしてることが分かってくる。人間がペンギンに与える影響もよくわかるし、振り仮名を振って子供にも読めるようにしたらいいのにな、と思う。2016/07/13
8-nosu
13
水族館での休憩中に手に取った一冊。ペンギンと人間が共生する街、南アフリカのサイモンズタウン。ページをめくると道路の真ん中を我が物顔で歩く一枚のペンギンの写真。その愛らしさとシュールさに思わず微笑んでしまった。ところがページが進むにつれ、雰囲気は一転。このような写真が撮影できるのは「環境破壊」があったからだという。その後も車に轢かれたペンギンや油まみれで真っ黒になったペンギンの写真など生々しい光景が続く。全て人間が引き起こしたこと。こんな写真が撮られないためにも、自分ができることを考えていきたい。2016/10/29
ya
6
ペンギンと人が共存している街について、そこでの問題やペンギンの生態・行動の原因について、ペンギンのための取り組みについて、地球環境や生物のために私たちが考えなければならないことについて。写真と短い文章できっちり主張する良書。2014/06/14
♪
6
ケープペンギンと人間が共存する街が南アフリカにある。サイモンズタウンというこの街では、住むところを追われたペンギンが居住地まできて巣を作る。巣と一キロほど先にある海との通勤をとらえた本書。かわいいだけではなく、海までの道のりにひそむあらゆる危険や、彼らの住環境にもスポットをあて環境問題を訴える。後半はオイルタンカー事故時のボランティアの活動を交え、ペンギンのため、生物のため、ひいては地球の未来のためにできることを提唱している。2012/08/13




