ポプラ文庫
あの空をおぼえてる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784591102992
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

妹とともに交通事故に遭い、ひとり生き残った11歳の少年ウィル。妹の死を嘆くばかりの両親のそばで、ウィルは行き場のない想いを、妹への手紙としてつづり始める。家族がそれぞれに苦しみを抱えながらも、絆を回復していく姿を丹念に描く、珠玉の物語。

著者等紹介

ケアリー,ジャネット・リー[ケアリー,ジャネットリー][Carey,Janet Lee]
1981年、シアトル・パシフィック大学を卒業。数年間の教師生活を経て執筆活動・音楽活動に入る。夫と3人の子どもとともに米ワシントン州に在住

浅尾敦則[アサオアツノリ]
1956年、広島生まれ。国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

32
事故で妹が亡くなり、バラバラになってしまった家族。ウィル自身も事故で一度は心臓が止まったものの両親が悲しむ事を思い気がつくとこの世界に戻っていた。ウィルは行き場のない思いを天国にいる妹への手紙という形で綴っていく・・。大人だからといって強いとは限らない。そう分かってはいても、それでも子供に気を使わせてどうする!と彼の父親に言いたい!子供でさえ必死に耐えているのに、自分の心の痛みだけに気を取られていてどうするの?辛いのはあなただけじゃないよ!それに比べてウィルは立派!ウィルの明るさに救われました。★★★2012/01/23

珂音

13
妹と一緒に事故にあい臨死体験を経てウィルだけが還って来た。パパもママも妹が死んだことが悲しくて(当然だが)二人を励まし慰めようとするウィルの気持ちに気が付かない。ウィルはやり場の無い怒りや悲しみ、日々の出来事を妹への手紙として書いて行く。 ウィルのけなげさに涙を堪えられない2010/12/12

9
最近読んだ本・・・ではなく、確か中学生のころに読んだ本。事故で妹を亡くした主人公、自分もまた臨死体験をする程の怪我を負って、なのに両親は妹の死に悲しむので手一杯で主人公を見ない。妹の死を受け入れられない両親、その両親が零したある一言を、ずっと気に病み続ける主人公。天国の妹に宛てた主人公の手紙の中に表れる哀しみ、痛み、苦しみがこちらの胸まで軋ませる。最後は光が差してくるけど、そこにたどり着くまでに、何回泣いたか分からないほど泣ける一冊(;ω;`)読み終わった後、ちょっとだけ自分の中が澄んだような気がしました

Fumiya

8
2008年の映画に感動して購入以来、長い間置いていた作品。天真爛漫な妹ウェニーを失って喪失の両親を、家族想いの兄ウィルは励ましつづける。お父さんの苦しみがもどかしかったけど、ウィルと両親が話し分かり合えたところはやっぱり涙が滲んだ。とてもあたたかく大好きなお話です。映画のノベライズ版も積んであるので近いうちに読む。2014/10/28

ケン五

8
基本的に悲しい話は好きじゃないし、まして子どもが悲しい話は、読まないことにしているけど、この本はなんとなく、読んでもいいような気がした。ウィルのウィニーの捉え方にちょっと共感できるところがあったりして、ウィルの優しさに心打たれた。2011/02/20

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